大谷翔平は「人間だった」 敏腕米記者も“理解”…伝説の偉業→翌日に二刀流は「無茶な願い」

Bジェイズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
Bジェイズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

第3戦は9打席連続出塁→第4戦は投打同時出場

【MLB】Bジェイズ 6ー2 ドジャース(日本時間29日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第4戦に「1番・投手兼指名打者」で投打同時出場した。WS初登板は7回途中まで投げて6安打4失点、6奪三振1四球。打ってはシリーズ初の無安打に終わった。試合後、米著名記者は「オオタニは人間です」と改めて“強調”した。

 大谷は延長18回&6時間39分に及んだ第3戦で伝説を樹立した。第1打席から4打席連続長打のシリーズタイ記録。3回と7回に本塁打を叩き込んだ。9回の第5打席からは4打席連続敬遠、第9打席はストレートの四球を選び、前人未到の9打席連続出塁を成し遂げた。

 そして一夜明けた第4戦はまっさらなマウンドに上がった。3回にゲレーロJr.に2ランを浴びたが、4回は3者連続で空振り三振を奪った。6回まで2失点に抑えて7回も続投。連打を浴びたところで降板し、後続が打たれて4失点となった。打線も反撃できず、大谷にポストシーズン初黒星がついた。

 試合後、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は公式X(旧ツイッター)を更新。「ショウヘイ・オオタニは結局のところ人間だった」と綴り、同誌のトム・ベルドゥーチ記者の談話を紹介した。ベルドゥーチ記者はこれまでも大谷を大絶賛してきたが、この日は“認識”を少し改めたようだ。

 ベルドゥーチ記者は「結果的に、ショウヘイ・オオタニは人間です」と語り始めた。「18イニング、6時間半にわたって前夜出場した後、彼に先発投手を任せることは無茶なお願いでした。彼は良いピッチングをしましたが、ゲレーロへの2球が99マイルだった以外は最高レベルの球速は出ていませんでした」とさすがに疲労している様子が伺えたようだ。

「最後のイニング、徐々に疲れが出ていた中での球速は96マイルでした。球そのものにいつもほどのキレがない中でも試合を作っていましたが、それもブルージェイズの速攻攻撃に主導権を握られるまででした。これで、ブルージェイズがホームアドバンテージを持つ3回戦制(2戦先勝)のシリーズになりました」とし、満身創痍ゆえにポストシーズン初黒星を喫したと見ているようだ。そもそも、二刀流自体が大谷だけに許された領域だが、さすがに連日の疲れが影響していた可能性はある。

(Full-Count編集部)

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