疑問だった大谷の要望「本当に必要?」 150億円改修の裏側…ド軍CEOが明かす気遣い

2024年のシーズン終了後…大谷がドジャースに要求していたこと
大谷翔平投手のドジャースでの2年目のシーズンが終わろうとしている。昨年は「50-50」を達成し、今季は二刀流復帰、打っても55本塁打をマークした。シーズン開幕前には、球団がある要望を叶えていたという。米メディア「スポルティコ」のPodcastに出演したドジャースのスタン・カステンCEOが明かした。
大谷といえば、試合前には屋外でのバッティング練習はほぼ行わず、室内練習場でバッティングを行う。試合中も室内のケージに向かい、打撃練習を行っている。
カステンCEOによると、ドジャースタジアムではもともと室内練習場の打撃ケージが1つだけだったが、2023年オフに大谷との契約を進める際に増設を要望されたという。
カステン氏は「彼は『打撃ケージは1つだけなんですね』という風な感じで、『あ、君としては2つあったほうがいいのかい?』と聞いたら『はい、2つあることが本当に重要なんです。僕はそこ(打撃ケージ)で結構時間を使うので、他の選手の時間を奪いたくないですから』と彼が言うものだから『2つめの打撃ケージを設置しよう』と我々は言ったんですよ」と振り返った。
そのケージは、2025年の開幕前に完成したという。「オフシーズンのある日、ショウヘイが私のオフィスに来た時に、『なあ、ショウヘイ、昨年君は50-50を達成して、チームとしても『シルバースラッガー・チームアワード』も受賞した。打撃ケージ1つでそのすべてを我々は成し遂げたのだから、(2つ目の打撃ケージを作って)本当にこれが必要なのかい?』と私は言いました。そしたら彼は、非常に誠実に私の方を見て『スタン、打撃ケージは僕のホームなんですよ』と言ったんです。私はそれさえ知れれば良かったんですよ」とCEOは笑顔を見せた。
2024年オフには、佐々木朗希投手がウォシュレット付きのトイレをロッカーに設置できないかと要望。ロッカー改修のタイミングと重なり、それは実現された。カステンCEOは「それら(打撃ケージ2つと新設の日本式トイレ)全てを我々は誇りに思っているんです」と語った。
(Full-Count編集部)