大谷翔平の“特別扱い”に異論 敵将も抗議で論争勃発…二刀流に生じた新たな障壁

ブルージェイズ監督の抗議で物議を醸すことに
【MLB】ドジャース 5ー4 Bジェイズ(日本時間2日・トロント)
来季以降も投打二刀流に絡んで、議論を呼ぶことになるかもしれない。ワールドシリーズは1日(日本時間2日)、ドジャースが第7戦でブルージェイズを破り、今世紀初の連覇を果たして幕を下ろした。先発した大谷翔平投手が二刀流ゆえに要した時間について賛否が出ていた。
大谷は「1番・投手兼指名打者」で先発出場。初回は中前打で出塁すると、後続の内野ゴロや外野フライの間に三塁まで進塁。初回は無得点に終わると、直後にベンチからマウンドに出てくるまでに時間がかかっていた。これについてブルージェイズのシュナイダー監督が球審に抗議する場面も見られた。
試合を中継した米放送局「FOXスポーツ」も、この問題を取り上げた。MLB審判27年目のマーク・カルソン氏は「ショウヘイはユニークな二刀流選手です。彼が打席、塁上、またはネクストバッターズでイニングが終了した場合、審判の自由裁量によって投球(を準備する為に)適切な時間を与えます」と説明した。
米野球殿堂入り右腕で解説者のジョン・スモルツ氏は「でも彼はそれを(不当に)利用していると思います。そう思いますか?」と疑問視。カルソン氏は「ワールドシリーズですし、投手がマウンドへ急いだ為に怪我をすることは避けたいです。時間制限があることは理解していますが、これはワールドシリーズなので、先を見越したアプローチをしたいです。それは、彼にきちんとウオーミングアップをさせることです」と述べ、大谷が投打二刀流ゆえに時間がかかることに理解を示した。
(Full-Count編集部)