会場不在も「オオタニ、オオタニ…」 ベッツも苦笑い、他に起こりえない「8回受賞」

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

1日で4冠の受賞ラッシュとなった大谷…ベッツも苦笑い

 MLBの各賞を発表する「MLB Awards」(MLBアワーズ)が13日(日本時間14日)、ラスベガスのコスモポリタンホテルで盛大に行われた。球界のスター選手や大物OBが続々登場する中で、一番多く表彰されたのが“会場不在”のドジャース・大谷翔平投手だった。

 今年はMVP発表とアワーズが同じ日になり、過去最高の受賞ラッシュとなった。まず満票でのナ・リーグMVPが発表され、1時間後にアワーズがスタート。大谷のチームメートであり、1・2番コンビを組んだムーキー・ベッツ内野手がコメディアンのロイ・ウッドJr.氏と司会を務めた。

 アワーズ開始から1時間後、エドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者賞)が発表され、大谷が5年連続で受賞。その後オールMLBのファーストチームの野手が発表され、指名打者では大谷の名前が呼ばれた。

 大谷がファーストチームに選ばれるのは5年連続。オールMLBは2019年から表彰が始まり、今年で7年目。大谷は2021年に指名打者でファーストチーム、先発投手でセカンドチーム。2022年に先発投手でファーストチーム、指名打者でセカンドチームに入り、2023年には両方でファーストチームに選出。投打でメジャートップクラスの活躍を見せたゆえに、実施回数を上回る計8回の受賞を果たしている。打者としかプレーしていない選手では到達できない数字だ。

 アワーズを締めくくったのは、リーグ最高の打者に贈られる名誉あるハンク・アーロン賞の発表。これもナ・リーグでは大谷が受賞した。幾度となく大谷の紹介映像が流される2時間となった。

 MVPに加え、アワーズでは3賞を受賞。司会を務めたベッツは「彼は受賞に飽き飽きしていないか気になるね。僕は彼がどう思っているかはわからないよ」と苦笑いしていた。

 4度目のMVPは歴代単独2位。回数で大谷の上に立つのは7度受賞のボンズのみとなった。来季はドジャースで初めてとなるシーズン開幕からの二刀流出場となる見込み。彼ならまた、我々の想像を超える活躍を見せてくれるはずだ。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY