次々に消えた中日の助っ人 大砲&ローテ投手獲得も…誤算続きが招いた“非情通告”

先発左腕は防御率3点台で奮闘、リリーフに新星も
2025年の中日は、新戦力の明暗がくっきりと分かれた1年となった。ペナントレースが始まってからも補強を重ねた1年。2025年に獲得した主な新加入選手のプレーを振り返る。
野手で最大の“当たり”といえるのはジェイソン・ボスラー内野手だ。来日1年目で打率.261、13本塁打に加え、二塁打は33本をマーク。これは佐藤輝明内野手(阪神)の34本に次ぐリーグ2位の数字で、長打力不足の打線で存在感を示した。
投手陣ではカイル・マラー投手が先発ローテーションの一角を担った。打線の援護がなく4勝9敗と負け越したものの、5月以降は防御率2点台後半から3点台前半で推移。チーム4位の101回2/3を投げて防御率3.54と試合を作る能力を示した。また、現役ドラフトで加入した伊藤茉央投手も台頭。12試合に登板して防御率0.79と安定感を見せ、今季への希望を抱かせた。
一方で、数字以上の苦戦を強いられたのがジュニオル・マルテ投手だ。150キロ後半の直球を武器に35試合で防御率1.95、14ホールドを記録したが、4敗を喫するなど勝負所での安定感を欠き、オフに自由契約となった。195センチの大型右腕ナッシュ・ウォルターズ投手も故障の影響で1軍登板は3試合、育成のランディ・マルティネス投手も2軍で防御率3点台後半とアピール不足に終わった。
野手陣の誤算も響いた。マイケル・チェイビス内野手は魅力の長打力を発揮できず、38試合で打率.171、5本塁打、8打点で自由契約に。日本人選手では、シーズン途中に西武からトレードで獲得した佐藤龍世内野手も結果を残せなかった。三塁手のバックアップとして期待されたが、1軍では打率.197、0本塁打。移籍からわずか4か月後の10月9日に戦力外通告を受けた。
リーグ2位の二塁打を放ったボスラーやローテを守ったマラーのような収穫があった反面、短期間での契約解除や期待外れに終わったケースも目立った2025年の中日補強。2026年シーズンへ向け、より精度の高い編成が求められることになる。