高校野球は「9回だからこそ…」 桑田真澄氏は“時短”にNG…代わる仰天改革案

元巨人・桑田氏がPL学園OBによる懇親会に出席した
昭和の名門・PL学園のOB会による懇親会が11日、大阪市内で開かれ、全国から元プロを含む88人が集まった。同会OB会長を務めている桑田真澄氏(オイシックス新潟アルビレックスBC チーフ・ベースボール・オフィサー)は、閉会後の取材で「僕は、7イニング制は反対」と述べ、試合時間を短縮する“代替策”を提示した。
近年の気温上昇に伴う真夏の酷暑対策などを目的に、高校野球の改善策として検討されている7イニング制。昨年12月にあった日本高校野球連盟による検討会議では、2028年春の第100回選抜記念大会以降、硬式・軟式の全公式戦で7イニング制を採用することを視野に入れながら、継続的に議論していく方針であると結論づけられた。
これに対して桑田氏は、「時代に即したっていうことで、やっぱりどんどんと試合時間を短縮すること方向に今来ているんでね」と試合時間を短くすることには理解を示しつつも、「9回だからこその面白みもあると思うんです」と続け、改めて反対を表明した。
「僕はもっと他に方法があると思うんですね。他のところ(イニング数以外)に視点を当てて、短縮するにはどうしたらいいかって見ていくと、単にイニングを少なくしたらいいっていうところじゃない、良い答えが出てくるんじゃないかなと思いますね」
試合時間を短くするために…ストライクゾーンの変形を提案
桑田氏が考える「他のところ」とはストライクゾーンだ。同じ9イニング制のプロ野球に比べて高校野球の試合進行が早い理由として、攻守交代における全力疾走が要因の一つに挙げられるが、それに加えて桑田氏は「プロ野球よりもストライクゾーンが広いからです」と解説する。
「アウトとストライクは試合がどんどん進むんです。逆に、セーフとボールはどんどん試合が長くなります」と話し、ゲームの中でストライク判定を増やすことでアウトを奪うことができ、さらには「バッターも打たなきゃいけないですから」と、ヒッティングによってアウトを獲るチャンスも増えることから、試合時間を短縮できる可能性があると語った。
「僕は、ストライクゾーンを全部広くする必要はなくて、ストライクゾーンの外と低めはピッチャーに有利にして、高めと内側はバッター有利にするとか」と、ストライクゾーンの変形を提言。そうすることで「フィフティー・フィフティー(50-50)じゃないですか」と、攻守においてどちらのチームにも公平なルール変更になるのではないかと語った。
ストライクゾーンの形がいびつになれば、判定も難しくなる。2026年からMLBでは高性能カメラによるいわゆる“ロボット審判”が導入されていることから、ルールの見直しが進むにつれて、アマチュア野球にも「いずれそういう時代が来るかもわかんないですね」とほほ笑む桑田氏。野球界が良くなるための改変であれば、ポジティブに受け入れるつもりだ。
(喜岡桜 / Sakura Kioka)