なぜ大谷翔平はWBCでDH登録? 保険会社が“待った”の可能性…莫大すぎる440億円

侍ジャパン・大谷翔平(写真は前回大会)【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・大谷翔平(写真は前回大会)【写真:荒川祐史】

2023年は「二刀流登録」も…今大会は「指名打者」

 3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する各国ロースターが5日(日本時間6日)、発表された。すでに選出されていた「侍ジャパン」30人のポジション登録も判明し、ドジャースの大谷翔平は「指名打者」として名を連ねた。前回大会で世界を熱狂させた“投手・大谷”の勇姿は、今大会では見られない可能性が極めて高まっている。

 大谷は2023年にWBC初出場。当時の登録は「Two-Way Players(二刀流)」で、打っては打率.435(23打数10安打)、1本塁打8打点と上位打線でチームを牽引し、投手では3試合に登板し2勝1セーブ、9回2/3を投げて防御率1.86をマーク。納得の大会MVPに選ばれた。

 今大会でも二刀流の活躍に期待が寄せられていたが、1月31日(同2月1日)に行われたファン感謝イベント「ドジャーフェスト」で大谷自身は「わからない」と明言を避けた。さらにその後、デーブ・ロバーツ監督が「WBCで彼は投げない」と言及。これは大谷自身の判断だったと明かし、日米メディアも一斉速報して“登板回避”を伝えた。

 なぜ、投球は回避されたのか。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者は、早い段階で「保険問題」をその要因に挙げていた。同氏は4日(同5日)にポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演した際、WBCでの故障に対する保険適用期間について「投手は4年間、打者は2年間」と解説。投手の方がより長期のリスク管理が求められる実情を明かした。

 二刀流の大谷に対し、保険会社は「投手としては適用対象外」とする方針だったという。もし投手として補償を成立させる場合、その額は驚愕だ。現在の後払い契約を考慮した評価額ではなく、年俸ベースの「7000万ドル(約110億円)」が4年分適用され、総額2億8000万ドル(約440億円)に達していた可能性があると同氏は指摘する。

 大谷は2023年のWBCで直接故障したわけではないが、同年の9月に右肘を痛め、2度目のメスを入れることになった。昨年6月から再びマウンドに戻ってきたとはいえ、10年総額7億ドルという球界史上最大の契約を結んだ今、その右腕はもはや一個人の所有物ではない。「投手・大谷」に待ったをかけたのは、スーパースターゆえの、あまりに巨大な“経済的リスク”だったと言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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