悲劇の“最強守護神”が復帰も…影を落とす保険問題 緊急事態の強豪が目指す頂点|プエルトリコ


2013・2017年大会で準優勝…保険問題でリンドーアら欠場へ
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、常に優勝候補として名を連ねてきたプエルトリコ。2013年、2017年と2大会連続で準優勝を果たし、世界最高峰の才能を輩出してきた。しかし今大会は、かつてない危機を迎えている。
今大会のプエルトリコを語る上で避けて通れないのが、保険問題による欠場者の多さだ。フランシスコ・リンドーア内野手(メッツ)、カルロス・コレア内野手(アストロズ)、ハビアー・バイエズ内野手(タイガース)ら主力級を含む8選手が保険の認可が下りずに不参加となった。一部のスター選手は参加しているが、“完全体”とは言えない陣容である。
奇しくも象徴的な存在が、絶対的守護神のエドウィン・ディアス投手(ドジャース)だ。最優秀救援投手賞3回の右腕は前回大会でドミニカ共和国戦で試合を締めた直後、歓喜の輪の中で右膝を負傷。シーズン全休を余儀なくされた。WBCの熱狂とリスクを同時に突きつけた出来事だったが、悪夢を払拭すべく再び参戦する。リードをもってディアスに継投できれば、どんな強力打線にとっても、攻略は容易ではない。

アレナドが精神的支柱…2017年には米国代表として世界一を経験
リンドーアら不在の打線で新たな精神的支柱となるのが、本塁打王3回、ゴールドグラブ10度のノーラン・アレナド(ダイヤモンドバックス)だ。2017年には米国代表として世界一を経験した現役最高の三塁手が、今大会は自身のルーツであるプエルトリコ代表を選択した。攻守に全盛期ではないものの、その背中でチームをけん引する。
士気が落ちたチームを束ねるのは、伝説の捕手であり、前回大会に続きタクトを振るヤディアー・モリーナ監督だ。短期決戦での勝ち方を誰よりも知る男が、リンドーアらを欠く現ロースターをどう機能させるか。緻密な戦略と情熱的なリードは、対戦相手にとってこれ以上ない脅威となるだろう。
プールAでは熱烈な声援を背に、勝ち上がる可能性は十分にある。決して最高のチーム状態ではないが、培ってきた勝者の文化は失われていない。“新生プエルトリコ”は、逆境の中で再び頂点を狙う。
プエルトリコ代表メンバー














(Full-Count編集部)









