エラーが怖い…持つべき心構えとは? “絶好調男”が解説、「技術が伸びる」思考法

Gタウンで野球教室…中畑清氏が前向きな心構えの大切さを強調
失敗しても前を向こう――。スチールエンジグループ主催の野球教室「キッズベースボールランドin東京」が2月22日、東京都稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで開催され、小学生約400人が参加。共催した巨人OB会から元選手14人が駆けつけ、OB会長の中畑清氏はポジティブ思考の重要性を語りかけた。
72歳を迎えても元気ハツラツだ。現役時代に「絶好調男」の愛称で親しまれた中畑氏は、トークイベントの質疑応答で女子児童から「どうしたら絶好調女になれますか?」と質問を受け「前もって準備した質問だな。お父さん、お母さん、あるいは監督に前もって入れ知恵されて“そう聞け”と言われたんだろうな」と冗談交じりに言った後、こう答えた。
「“病は気から”と同じ。自分が常に絶好調と思い込むことが大事。そうすれば失敗しても次に頑張ろうという考えが頭に浮かんで、切り替えることができる。反省はするけど常に前向きにトライしていく姿が“絶好調”につながる」
駒大から1975年ドラフト3位で巨人に入団。4年目の1979年に1軍定着すると、10年連続で100試合以上に出場するなど主力として活躍し、明るいキャラクターもあって人気者となった。2012年から4年間務めたDeNA監督時代も明るくけん引した実績がある。自身の現役時代を「打てなかったけど、下を向かなかった。投手をにらみ返して次の打席に入る。そういう切り替えができる選手でした」と回顧。「それが絶好調の姿です」と説明した。
普段の生活ではしない動きが多い野球は「失敗のスポーツなんだ。失敗の中でも、決して下を向かない」と何度も強調。「みんなに言ってるんだよ。下を向くんじゃない! 常に前を向いて戦う姿勢を見せる!」と力を込めた。

キャッチボールで意識する思いやり…チームプレーの原点
別の男子児童からの「エラーした後は何を考えていますか?」との質問に対しては「『やっちゃったなぁ』というのと『次に絶対このエラーを取り返してやる』ということ」と回答。現役時代は「必ずマウンドに行って、自分がやらかしたにもかかわらず、投手に『ドンマイ、ドンマイ!』って言ってました」と続けて笑いを誘った。
「『お前がドンマイだろ!』って投手に怒られそうだったけど、そういう姿勢、心構えは凄く大事。ミスを引きずらない。切り替えが大事。『次、絶対に打って取り返してやるから』という気持ちが重要です」
さらに「試合でミスしないようにしようと考えている」という男子児童に対しては「守備で自信を感じるようになると、『俺のところに飛んできてくれないかな』と欲が出てくるんだ」と経験を基に解説。「そういう欲が出てきたら技術が伸びてくる。そこまで頑張ってほしい。そうすると試合に行くのが楽しくなる。心構えが大事だよ」と助言した。
また、キャッチボールでは「相手のことしか意識していない」と説明。「相手が捕りやすい球を投げようとしている。常に相手があることだから、相手との呼吸が合っているかどうか。一番大事なのは常に相手の立場になって考えること。お互いに相手の気持ちを考えると、素晴らしい連係プレーが生まれる。それがチームプレーの原点になる」と強調した。
ポジティブな考え方が、絶好調な状態を生む。失敗しても引きずらずに切り替えることが、成功への鍵だ。常に自信を持って臨めば道は開ける。そしてチームのために、仲間を思いやる。中畑氏が繰り返し伝えたのは、前向きな心構えだった。
(尾辻剛 / Go Otsuji)
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