理想の投球フォームへ導く“グラブ側の腕” 巨人OBが伝授する「指の向き&引く意識」

Gタウンで野球教室…宮本和知氏が小学生に理想の投球フォームを説明
投手はトップの位置での形が重要だ。特にグラブを持つ手の親指の向きがポイントになる。スチールエンジグループ主催の野球教室「キッズベースボールランドin東京」が2月22日、東京都稲城市のジャイアンツタウンスタジアムで開催され、小学生約400人が参加。共催した巨人OB会から元選手14人が駆けつけ、NPB通算66勝の元左腕投手で、現在巨人女子チームの監督を務める宮本和知氏が理想的な投球フォームについて説明した。
守備練習中、左腕の小学生を集めた宮本氏は、左手の使い方を説明。トップの位置では「左肘は必ず肩のラインより上にあること」と強調した。左肘が下がってしまうと、そこから投げ下ろそうとすると腕力が必要となり、肘への負担が大きくなってしまうため「故障してしまいます」という。
もう一つ意識してほしいのは、左肘の角度を90度に近づけること。その際、左手首の内側は本塁方向ではなく、一塁から二塁方向を向く形が理想。自然と腕が上がっている状態で負担が少なく、スムーズに腕を振れる。
グラブをはめる右手の使い方にもポイントがある。「親指が下になるのが理想。地面の方を向きましょう」。親指が上を向く形だと「右肩が開きやすくなる」と指摘。「親指が下を向くことによって開きが抑えられる」とし、トップの位置での左腕の形と右手親指の向きが同時にそろうのが「ベストのフォーム」と力を込めた。

腰を回す際に意識すべきは“グラブ側の手”
トップの位置が決まれば、次は腕をしっかり振る。ここでは「腕を振ってくるのではなく、先に腰を回す」と助言した。腰の回転を意識することで、手投げになる危険性を減らせる。体全体を使って強く、速い球を投げるのである。
腰を回す際にまず意識するのは、投げる左手ではなくグラブを持つ右手だ。「腰を回した時に右肩をしっかり引いてくることが大切。両方の肩はつながっているから、右肩を引いてくれば左肩は自然と前に出てくる。逆に言えば、右肩を引かないと左肩は前に出てこない」。球を投げる利き腕ばかりを意識するのではなく、反対側の腕との連動が必要だ。
グラブを持つ手はトップの位置で親指の向きを意識する。投球時には腰を回しながら強く引く。左右の腕をバランスよく使うことで利き腕の負担を軽減し、怪我の予防にもつながる。腰の回転を生かして投げることで体全体を使えるようになり、理想的なフォームに近づく。
(尾辻剛 / Go Otsuji)
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