飲み会でのミーティングはNG 馴れ合いを徹底排除…全国V3へ導いた“現場完結型”

東海中央ボーイズが徹底する“指導の環境作り”とは【写真:尾辻剛】
東海中央ボーイズが徹底する“指導の環境作り”とは【写真:尾辻剛】

東海中央ボーイズ・竹脇賢二監督が重視する指導陣との情報共有

 中学硬式野球で3度の全国制覇を成し遂げた「東海中央ボーイズ」には、100人を超える選手が在籍している。これほどの大所帯をまとめ上げ、個々の技術を向上させるには、指導陣間の連携が欠かせない。竹脇賢二監督は「甲子園で活躍する選手を育成したい。長いこと野球をやってもらいたい」という明確な方針を掲げ、約20人の指導スタッフが同じ方向を向くための環境づくりに注力している。

 選手が最も成長する小中学生の時期において、チームが掲げる大前提は「どこよりも数多く捕って投げて打って走って試合をする」こと。この方針を具現化するため、3学年それぞれに手厚く指導者を配置し、練習の密度を極限まで高めている。竹脇監督自身も総監督として常に「数多く動く練習ができているか」を確認し、組織の停滞を防いでいる。

 指導者間の意思疎通において、竹脇監督が守り続けている独自のルールがある。それは、飲み会や食事の場でのミーティングを一切行わないこと。「スポーツはグラウンドで行われていることなので、グラウンドの中でいろんなことを解決したい」という思いがある。選手や保護者の思いに向き合うためにも馴れ合いを排し、現場での対話を重視する。

 デジタルツールも有効活用している。特に夏場などは、熱中症予防の具体的な注意点を事前に共有LINEで流し、「予習」を済ませておく。現場に集まった際に「復習とおさらい」を行い、実践できているかを監督が確認する。事前の情報共有があるからこそ、グラウンドでの限られた時間を指導の質向上に充てることが可能になる。

 練習を効率化させるために、妥協を一切しない。バッティングの合間にトレーニングを行い、ノックの列が長ければ人数を絞って基本練習に振り分ける。「社会で働こうと思ったら生産性が大事なのと一緒です」と語るように、時間を無駄にしない意識を指導者が徹底している。この方針の共有こそが、技術上達の源になっている。

(First-Pitch編集部)

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