競争率37.5倍…NPBジュニア入りに何が必要? “逸材小学生”に選ばれる選手の共通点

埼玉西武ライオンズジュニアの星野智樹監督と白崎浩之代表が注目する選手の姿勢
小学生にとって、年末に行われる「NPBジュニアトーナメント」は憧れの舞台だ。約600人の応募者の中から選ばれた16人はどんな特徴を備えていたのか。今回は2025年に行われた「埼玉西武ライオンズジュニア」選考会を振り返り、昨年大会を率いた星野智樹監督と白崎浩之代表の言葉から合否のポイントに迫っていく。
動画による一次選考を突破した選手は、二次選考から実技に入った。ベルーナドームに集結した子どもたちはキャッチボールから始まり、守備や投球、打撃を披露。バッテリー組による二次選考初日では、星野監督が実技で確認する「動画との答え合わせ」、白崎代表が注目する「プレー以外の立ち振る舞い」などが選考ポイントになった。
大舞台で力を発揮するには、緊張する場面でも「逆に余裕があってくれたほうが、そういう子のほうが強いのかな」と星野監督は語る。本選で勝ち抜くには、負けられない戦いが続く。実戦形式のなかで、プレッシャーに負けない“心の強さ”を注視していた。
技術の高さを前提として、星野監督が最も期待しているのは内面から溢れ出る姿勢。「野球に対して熱い気持ちというのは多分プレーで出ると思う」と強調する。全力疾走や声出しといった「元気の良さ」がチームカラーと合致しているか、プレーの端々に宿る熱量を厳しく見定めていた。
選考では「非認知能力」も重要な評価指標となった。白崎代表は、プレー以外の立ち振る舞いに注目。道具を整然と並べられているか、靴やグラブをしっかり磨いているかなど、細部にまで目を凝らした。道具を大切にすることは、野球に向き合う誠実さの表れとして評価対象になるという。
レベルの高い選手が集うジュニア選考において、合否を分けるのはプレーの精度だけではない。白崎代表が「プレー以外に現れるところも見られたらなと思ってます」と話したように、日常での習慣や心の持ちようが評価に繋がっていく。技術を磨くと同時に、人間性を高めることが夢の舞台への近道と言えるだろう。
(First-Pitch編集部)
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