NPBジュニアで合否を分ける“守備の指標” プロも重宝…「計算が立つ」野手の条件

埼玉西武ライオンズジュニア・星野智樹監督らが語る…実戦で計算できる野手の条件
憧れのNPBジュニアチームに入るには、何が必要なのか。選手を選考するスタッフは、技術だけでなく性格、態度、表情などもくまなくチェックする。今回は2025年にベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズジュニアの二次選考を基に、星野智樹監督や白崎浩之代表らが野手に求める具体的な評価基準を紐解いていく。
二次選考で選考スタッフが特に熱視線を送ったのがシートノックだ。星野監督は「打つのは一番良いバッターでも3割。10回中7回凡打しても良いですが、守備で10回中7回失敗されると困る。もうちょっと確率の良い守備ができる子を使おうかとなる」と、短期決戦において守備の確実性が「計算が立つ選手」としての絶対条件であることを強調する。
評価基準は、単に打球を捕球してアウトにすることではない。星野監督は「足の使い方、ボールへの入り方を見たい」と語る。具体的には、打球に対してどのような角度で足を運び、捕球の形を作れているかが重視される。エラーしたとしても、プロセスが正しければ、高い評価に繋がる。反対に足が止まった状態での捕球は、「確率」を下げる要因と見なされる。
身体能力の高さも重要な指標だ。綱島龍生コーチは「動きの強さ、素早さ、瞬発力があるか」と、フィジカル面を注視。「動きが強い選手は打撃も送球も強い。色々なところに繋がってくる」と語る。内野手としての素早い身のこなしは、すべてのプレーの土台となる。一朝一夕には身につかないが、日頃から瞬発力を意識した練習が必要になる。
スローイングの質も合否を左右する。白崎代表は「肩が強いだけでなく、捕る人の気持ちになった、捕りやすいボールを送れているか」をチェック。特に「スナップスロー」の技術は重要で、ファーストが捕球しやすい送球を意識できているかが問われる。単に投げるのではなく、受け手を思いやった送球が実戦では求められる。
守備は打撃に比べて好不調の波が少なく、練習の成果が表れやすい。星野監督が言う「確率の良い子」とは、基本に忠実な足運びと、相手を思いやった送球ができる選手のことだ。これらは練習で磨くことができる。高いレベルを目指す選手にとって、守備の”細部”へのこだわりが最大の武器になるはずだ。
(First-Pitch編集部)
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