綺麗な投球フォームより大事な「重心位置」 成長期の“足裏感覚”を磨く5秒間トレ

投球動作に重要な“重心の制御”が身に付くドリルとは(写真はイメージ)
投球動作に重要な“重心の制御”が身に付くドリルとは(写真はイメージ)

成長期に重要な「重心の制御力」…勝亦陽一教授が説く体重移動の核心

 身長が伸び、体重が急激に増える成長期の選手にとって、投球フォームの感覚を一定に保つことは至難の業だ。昨日まで保っていたバランスが、体の変化によって今日には崩れてしまう。東京農業大の勝亦陽一教授は、”不安定な時期”だからこそフォームを固める前に「重心を左右に自在に動かす能力」を高めるべきと説く。

 投球動作の起点となる「片足立ち」において、骨盤の高さは左右でズレるのが自然だ。体幹を固めすぎると体全体が傾き、倒れてしまう。ここで重要なのが、上半身での微調整。「骨盤は斜めになっても、脇を締めるようにして両肩の高さを平行に保つ」姿勢を勝亦教授は提案する。このバランスを覚えることで体の傾きに惑わされず、スムーズに腕を振り出せる土台ができ上がる。

 その感覚を養うためのドリルが、重心を「内側・外側」に揺らすバランストレーニングだ。片足立ちの状態で、体を投げる側や反対側へ意図的に傾けていく。重心位置によって、親指側で踏ん張り、小指側で耐える。「あえてバランスを崩し、足裏で制御する」経験の積み重ねが、マウンド上での体重移動を正確なものへ変えていく。

「発育期は体の重さが変わるからこそ、自分に合った姿勢を探し続ける必要がある」。今回紹介したトレーニングは左右5秒間を5回ずつ、週に3回程度行うだけで効果が期待できる。慣れてくれば、足をクロスさせるなど複雑な動きを加え、より実戦に近い形での重心制御に挑戦してほしい。

 フォームだけを追い求めるのではなく、自分の重心が今どこにあり、どう制御すべきかを知ること。「重心の感度」を磨くことが、成長期の投手にありがちな制球難や球威低下を防ぐ、最強の処方箋となるはずだ。

(First-Pitch編集部)

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