ゴロ捕球で多い「グラブを立てろ」の誤解 失策を減らす目線とボールの“理想的距離感”

失策を減らす目線とボールの“理想的距離感”とは(写真はイメージ)
失策を減らす目線とボールの“理想的距離感”とは(写真はイメージ)

3度の全国制覇を誇る京葉ボーイズ・関口勝己総監督が説く守備の基本

 内野守備において、ゴロ捕球のミスは試合の流れを大きく左右する。腰を落とせと言われても、具体的な姿勢やグラブの出し方に悩む選手は多いだろう。創部17年で3度の全国制覇を成し遂げた中学硬式野球の強豪「東都クラブ京葉ボーイズ」の関口勝己総監督は、守備の基礎を徹底する重要性を説く。数多くのOBを強豪高に輩出してきた名門チームの指導から、捕球時の適切なグラブの位置や、姿勢の取り方を解説する。

 関口総監督は、ゴロ捕球の基本姿勢を「キャッチボールと同じ」だと語る。「キャッチボールは、胸にグラブを構えて捕る。下の方に構えては捕らない」。目線とグラブ・ボールの距離が離れすぎると正確な捕球が難しくなるため、胸の前で構えるキャッチボールの姿勢から、そのまま地面と平行になるイメージで胸を落とし、グラブを下ろす。ただし、近すぎても動作が止まってしまうため、肘から先を柔らかく動かせる「一番いい位置」を見つけることが重要だという。

 グラブの位置は両足との正三角形の頂点からやや右にあたりに置くのが理想だ。関口総監督は「肘から先が動ける状態で」構えることを強調する。これにより、打球がイレギュラーした際にも、グラブを引いたり出したりして瞬時に対応できる。肘から先を柔軟に使うことが、安定した守備への第一歩となる。

 指導現場でよく聞かれる「グラブを立てろ」という助言には注意が必要だ。選手が言葉通りに受け取り、はじめからグラブを縦にして捕球面を前に向けて捕ろうとするからだ。人間が歩く時も、手のひらを前に向けて歩くと、手首が固まり、体全体の動きも硬くなるだろう。「柔らかく使わないと、イレギュラーした時とか反応が鈍くなる」と関口総監督。自然体で構えることで、不規則なバウンドにも素早く反応でき、スムーズな送球をする準備が整う。

 また、中学生に多いNG例として、腰だけを落として「かかと重心」になってしまう形もある。内股にならないよう股関節を使い、左足を自由に動かせる状態で構えるのがコツだ。関口総監督は「スムーズな流れで一連の動作で投げる」ことの重要性を説く。捕球から送球までをぎこちなくせず、“自然な形”を習得することが、守備力向上の鍵を握っている。

(First-Pitch編集部)

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