巨人U15が創部3年目の日本一逃す 破竹の快進撃も…元G戦士の監督が指摘した“課題”

多摩川ボーイズ・片岡保幸監督【写真:磯田健太郎】
多摩川ボーイズ・片岡保幸監督【写真:磯田健太郎】

ボーイズ春の全国大会決勝…多摩川ボーイズは湘南ボーイズに惜敗

 創部3年目での日本一まで、あと一歩だった。ボーイズリーグの春の全国大会「スターゼンカップ 第56回日本少年野球春季全国大会」は3月31日、東京都大田区の大田スタジアムで中学の部の決勝戦が行われ、多摩川ボーイズ(ジャイアンツ U15 ジュニアユース=東京都西支部)は湘南ボーイズ(神奈川県央支部)に3-4で惜敗。快進撃が止まり、初優勝はならなかった。

 初回に暴投で先制点を献上するなど2失点。3回にも守備のミスが絡んで失点した。3点ビハインドの中、4回に反撃。野球日本代表「侍ジャパン」井端弘和監督(元中日、巨人)の長男・井端巧の左犠飛などで1点差に迫ると、川島悠士朗の中堅右への適時三塁打で同点に追いついた。

 だが、5回に再び守備のミスが絡んで1死三塁のピンチを招き、適時打を浴びてリードを許す苦しい展開。6、7回は走者を出せずに敗れた片岡保幸監督(元西武、巨人)は「チャンスは作っていたけど、点を取り切れなかった。粘り負けですかね」と初回1死二塁や、3回2死二、三塁などでの逸機を悔やんだ。

 チームは巨人が2024年に球団創設90周年の記念事業の一つとして設立。ボーイズを含めた5リーグの強豪で日本一を争う昨夏のジャイアンツカップでは、2年生以下のメンバーにもかかわらず、1学年上の強豪相手に奮闘し、ベスト4に進出した。

 同年代との戦いとなった今大会は、明石ボーイズ(兵庫県西支部)との準々決勝が7-1。岐阜中濃ボーイズ(岐阜県支部)との準決勝も12-2と圧倒して決勝戦に駒を進めたが、2日連投となった先発の山口裕海が2回2失点で降板するなど、最後の最後で力尽きた。

「勝ち上がれば勝ち上がるほど、ワンプレーの重みが大きくなる」

 山口の出来を問われた片岡監督は「連投させたのは初めて。昨日より球の力がなかった部分がある」と説明。その上で「向こうの打者のミートが上手だった」と相手の対応を称えた。

 守備のミスが複数出たことに関しては「勝ち上がれば勝ち上がるほどワンプレーの重みが大きくなる。そこは選手も分かっているとは思う」と分析。「(カウント)3-2の時にボール球に手を出してしまって相手を助けたりとか、そこで得点につなげられなかったところがあった。詰めの甘さが出ましたね。まあ、球際とか、そういう“際”の部分です」と敗因に言及した。

 プロの厳しさを知るだけに、紙一重のプレーを指摘した指揮官だが、創部3年目で日本一に手が届くところまで来ているのは事実。奮闘した内容に「グッドゲームじゃないですかね」と手応えもにじませた。

 頂点をつかむには何が必要か。夏の全国大会に向けて「このままでいいわけがないと思う。彼らがどのように主体性を持って、取り組んでくれるか」と課題を口にした。中学硬式野球の注目チームが、“雪辱”の日本一を見据えて再スタートを切る。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

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