投球動作で子どもの8~9割が抱える“悪癖”とは 球速アップ&故障を防ぐ「真上投げ」

松本憲明さん推奨…投球のNG動作「肘抜け」を改善するドリル
速い球を投げる上で強いリリースは欠かせない。しかし、ボールを体の前で離そうとして肘が前に出る投げ方になると、逆に球速は上がらない。名古屋市で米国式野球アカデミー「Be an Elite」を運営する松本憲明さんは、“悪癖改善”に効果的な「真上投げ」を紹介している。
投手指導でよく聞かれる「肘を出そう」「リリースを前に」といった言葉には“危険”もつきまとう。肘が先に前に出る「肘抜け」は小中学生に多いNG動作で、「ボールも弱くなるし、怪我のリスクもグンと上がってしまいます」と松本さん。体を適切に使うことでリリースポイントは自然に前になるといい、「それだけ(リリースを前)を求めるとうまくできない。真上に投げられれば、リリースは力強くなります」と強調する。
やり方はグラブをつけてボールを握り、両足を肩幅に広げて真上に投げる。頭の後方でリリースし、ボールは体の後方に落下するのが理想だ。肘が前に出るなどうまくリリースできない場合、ボールは体の前方に飛んでいく。肘が出ることで手首が寝て、力の方向が斜め前方になるためで、実際のピッチングにおいてもボールが抜けることが多いという。
注意点は体幹を反らさないこと。体を立てた状態で投げることを心がける。加えて指先で“パチン”と弾く感覚をつかめれば、高く真上に投げることが可能になる。松本さんによると、ある中学校でこのドリルを行ったところ8~9割の選手が、ボールが前に行ったり高く投げ上げられなかったりうまくできなかったそうだ。肘を前に出して投げる選手が多いことが分かる。
うまくできるようになると、「肩甲骨もしっかり使いながら投げられるので球速も上がるし、怪我も防げます」と松本さん。1人でもできる「真上投げ」を日々実践すれば、投球は大きく変わっていくはずだ。
(First-Pitch編集部)
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