学童野球の親を悩ませる人間関係 “雑音”から心を守るには…変えるべき「意識の矛先」

家庭で異なる“気持ちの温度差”…子どもの野球に集中するための最善策
グラウンドで我が子のプレーを見守る時間は、本来楽しいものです。しかしふとした瞬間に、周囲との接し方でママ・パパの心が揺れてしまうこともあるかもしれません。チーム内では指導者や保護者、それぞれの立場や価値観が交錯するため、人間関係に若干の難しさを感じながらも、「子どものために何とかうまくやりたい」という思いとの狭間に悩んでしまうことも……。こんな時、どのように気持ちのモヤモヤを整理し、健やかに子どもの応援に向き合えばいいのでしょうか。
First-Pitchのポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」より、プロアスリートから部活動、ビジネスパーソンまで幅広くサポートするメンタルトレーナーの柴田梨恵子さんとともに、心が軽くなるためのヒントをお届けします。
学童野球チームには、野球への取り組み方が熱心な家庭や、楽しく活動したい家庭など、多様な考えを持つ人々が集まります。そこで生じる“気持ちの温度差”に苦しむママは少なくないようです。しかし、まず前提として持ちたいのは、子どもの野球と親のコミュニケーションは本来切り離して考えるべき分野であるという視点です。
柴田さんは「子どもたちが野球を楽しむ上で、親同士がどれほど親密であるかは、実は直接的な関係はありません。だから、子どもと親の関係は切り離して考えましょう。それが前提にないと、子どもが絡む場面での親のコミュニケーションがややこしくなるからです」と解説します。
あくまで主体は子どもであること。特定の保護者に対して苦手意識を持ってしまったとしても、意識の矛先を「頑張っている我が子」に全振りするなど、余計な雑音から自分の心を守ることは可能と言います。相手を変えることはできませんが、自分の意識をどこに向けるかは、自分自身で自由に決められるからです。
周囲への不満を溜め込まないために…保ちたい“見返りを求めない距離感”
また、チーム運営に深く関わるほど、仕事量の偏りや周囲への不満が溜まりやすくなることもあるかもしれません。
柴田さんは、「他人に対して『これやってくれたら……』という不満が生じた時は、自分がやりすぎていると考えましょう。やってもらいたいと思ったら、自分がやらないという選択肢を取ってみたらいいと思います」とアドバイスします。なぜなら、自分が動くのは自分が選んだことであり、それを他人に期待し始めると苦しみが生じることにつながるから。自分の行動は自分の意思で完結させ、見返りを求めない距離感を保つことが、長期的にチームを支える秘訣といえるでしょう。
それでも、どうしてもモヤモヤや不満が溜まってしまう日もあります。そんな時は、チーム内の人間関係をさらに悪化させないよう、全く関係のない外部の第三者に話を聞いてもらうなど、“安全な発散場所”を見つけることがおすすめです。
親自身が自分のメンタルを第一に考え、過度な責任感を手放すことが、グラウンドに立つ我が子の姿を純粋に楽しめる一歩につながるかもしれません。誰かの正解に合わせるのではなく、自分にとって心地よい関わり方を見つけることが、結果として子どもへの最高のサポートになるのではないでしょうか。
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(First-Pitch編集部)
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