“珍伝統”に「カルチャーショックが大きくて大きくて」、試合中にサンドイッチも…刺激の連続で迎えるリーグ開幕戦|荻野貴司のチェコ通信〜Hra!〜#1
チェコで最も立派と言われる本拠地球場にて【写真:本人提供】荻野貴司の連載スタート…チェコから生の声を届けます
桜舞う4月。日本各地で数多くの人たちが新生活をスタートさせた。時を同じくして、中欧・チェコ共和国(以下チェコ)で新たな一歩を踏み出したのが、荻野貴司外野手だ。ロッテで活躍すること16年。40歳を迎えた盗塁王が次なる舞台として選んだのは、チェコ・エクストラリーガだった。
チェコと言えば、つい先頃もワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドを東京で戦い、野球に対する真っ直ぐな姿勢が多くの反響を呼んだ。だが、「チェコってどんな国?」「チェコ野球の実態って?」と聞かれた時、すぐに答えられる人はほんの一握りだろう。
そこで、今季は強豪ドラツィ・ブルノで優勝を目指す荻野が、自らの目で見て、肌で感じたチェコをレポートする連載「荻野貴司のチェコ通信〜Hra!(フラ!)〜」がスタート。「Hra!」はプレーボールの意。チェコ親善アンバサダーも務めるスピードスターが、異国での新鮮な体験を撮り下ろし写真とともにお届けします!
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日本の皆さん、こんにちは! 今季からドラツィ・ブルノの一員となった荻野貴司です。3月下旬に家族と一緒に、ここブルノに引っ越してきました。まさか自分がチェコに引っ越すことになるとは……(笑)。人生何があるかわかりません。
ご存じの通り、昨季限りでロッテを自由契約になった後、縁あってドラツィでプレーすることになりました。ロッテの春キャンプにチェコ代表コーチが参加していたこと、プレーできるうちに海外で経験値を増やしたかったことなど、色々な要素を重ねた結果、矢印の指し示す先にあったのがチェコでした。チェコに旅行したこともなければ、チェコ語を知るわけもない。でもなぜか、そこに迷いはありませんでした。
チェコで一番立派だと言われる本拠地球場で笑顔【写真:本人提供】「チェコで一番立派」はウソじゃない…天然芝が生えそろう本拠地
さて、チェコにやってきて2週間ほど。仮住まいから自宅となる場所に移動して間もないので、家の中はまだ落ち着きませんが、家族も一緒に来てくれていますし、ブルノの街はのどかでとても過ごしやすいところです。プラハに次ぐ第2の都市ではありますが、平和な田舎町という感じ。中心地に足を運べば印象が変わるのかも。ただ、想像していた中欧の中世の街並みには、まだ出会っていません(笑)。
仮住まいが球場に隣接していたため、到着翌日に一部の選手と挨拶をかわし、2日目から体を動かし始めました。チェコで一番立派だと言われる球場は、客席が内野エリアのみでコンパクトながら天然芝が生えそろい、予想を上回るきれいさでビックリ。慣れ親しんだマリンスタジアムとはまったく違う雰囲気です。
伝統行事に驚かされたイースター・マンデーにチームメートたちと【写真:本人提供】向上心あふれる若いチームメートたちの刺激
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