野球離れに歯止め? 中学軟式人口が“増加傾向”…34%が未経験者、「練習短い」の声も

日本野球協議会が中体連所属の選手を対象にアンケート実施
日本野球協議会は17日、日本中学校体育連盟(中体連)軟式野球競技部に所属する選手を対象に実施した「全国中学生アンケート2025」の調査結果を公開した。中学から部活動で野球を始めた選手が30%を超え、近年続いていた中学軟式の競技人口減少に歯止めがかかった要因になっていると考察している。
同協議会は2024年7月、中学部活動の支援や中学生を応援する「中学球児応援プロジェクト」を設立。現状把握を目的に、2025年10月から11月にかけてデジタルプラットフォームを活用したオンライン調査を実施し、1万9436人から回答を得た。
調査結果によると、中学生になってから野球を始めた選手は全体の34%を占めており、学年別では3年生が28%、2年生が37%、1年生が33%の割合となっている。同競技部の調査では、中学生の軟式野球選手数は2023年の13万4130人から2024年に13万4550人、2025年には13万9240人と2年連続で増加に転じている。同協議会は、中学生からの競技開始者の割合が高いことが、選手数増加の要因の1つであると推測している。
中学から野球を始めた子は「野球が好きだから」「日本のプロ野球やMLB、国際大会を見て影響を受けたから」など、主体的理由が動機づけとなっている傾向が見られたという。一方、教員の負担減を目的とした地域移行・地域展開などの部活動改革が進むなか、「練習時間が短い」「もっと練習をしたい」といった意見が多く、「公式戦が少ない」という回答も40%に上るなど、環境や指導体制への要望も多く見られているとしている。
同協議会は今回の調査結果を、今後の指導環境の改善や競技普及に向けた施策に活用していく方針だ。詳細な報告書は、日本野球機構(NPB)の公式サイトおよび日本野球協議会のホームページから閲覧できる。
(First-Pitch編集部)
球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。
■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/