大谷の新女房役は超ポジティブ思考!? 3回に球速低下も「全く感じなかった」
マイナー12年の新人アルシアは究極の盛り上げ上手
2日(日本時間3日)の敵地アストロズ戦で、投手として88日ぶりにメジャー復帰したエンゼルスの大谷翔平投手。初回には最速99.3マイル(約159.8キロ)を記録する一方で、2回にはピッチャー返しを止めようと無意識に右手を出して打球を当てるアクシデントも発生した。それでも2回1/3で1被弾を含む2安打2奪三振2四球2失点で、故障明けの右肘に異常はなし。この日、初めてバッテリーを組んだフランシスコ・アルシア捕手は「今日非常に素晴らしい投球をしていた」と盛り立てた。
エンゼルスは7月に正捕手マーティン・マルドナードを、8月には2番手レネ・リベラ捕手をそれぞれトレード放出。今春から投手・大谷を支えた2捕手がいなくなってしまった。代わりに正捕手となったのは、マイナーで苦節12年を過ごし、今季メジャーデビューを飾った28歳のアルシア。イニング間も通訳を交えながら大谷と言葉を交わした新女房役は、試合が終わった後もポジティブ思考で大谷を褒めた。
腰の張りと打球を当てた右手の影響で、3回に球速が大幅ダウンしたが、アルシアは「全く感じなかったよ。全くだ。彼はいい投球をしていた」と主張。「彼が感じよく投げられたことが何よりも大事。僕が言えるのはそれだけ」と話し、スプリンガーに被弾した場面も「いい球を投げようとしたが捉えられただけ。大丈夫」と力強く言い切った。
良かった点を徹底的に褒めて投手の長所を引き出す新女房役が、次回は大谷とどんなコンビネーションを披露するかにも注目だ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)