投手復帰戦で対峙した元女房役マルドナードの笑顔に…大谷も「ほとんど笑み」
88日ぶりメジャーマウンドは3回途中2失点、「親友とも呼べる選手」との対決に…
エンゼルスの大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、敵地アストロズ戦で投手として88日ぶりにメジャー復帰を果たした。2回1/3を投げて1被弾を含む2安打2奪三振2四球2失点(自責2)で今季2敗目(4勝)。全米中継したESPNでは、7月まで女房役だったアストロズのマーティン・マルドナード捕手との初対決で思わず笑みを浮かべてしまったシーンに注目している。
最高の笑顔だった。2回2死走者なしの場面で打席に立ったのはマルドナード。ハスキーボイスでクールな男は最高の笑顔をマウンド上の大谷に向けた。白い歯ものぞかせる、あまりに可愛らしい笑顔に大谷は必死に笑いをこらえている様子で、全米中継していたESPNの実況は「ショウヘイ・オオタニが親友とも呼べる選手に対して投球する際に、彼の顔にはほとんど笑みが浮かんでしまっています」と紹介した。
マルドナードは7月のトレード期限でアストロズに放出されるまで、二刀流右腕とスプリングトレーニングから信頼関係を築いた。大谷の先発9試合中8試合で先発マスクをかぶり、「ショウヘイ」と発音が近い「ホルヘ」というスペイン人男性の名前をニックネームとしてプレゼント。ラテン系の選手が多いエンゼルスのクラブハウスでの適応にも一役買った。
今回の対戦に向け、試合前日には「自分もハッピーだよ。彼は最高の男で素晴らしいチームメートなんだ。怪我をするのなんて絶対に見たくないよ。でも、彼は復帰して投げることができる。怪我をしないで、その経験を来年に活かせることを祈っているよ」と地元メディアに語っていた。
運命の初対決となった試合前には、マルドナードは親友への挨拶を予告していたという。ESPNのバスター・オルニー記者はツイッターで「マーティン・マルドナードはエンゼルスでオオタニと親友になった。彼は2回に打席に立つことになるが、彼は試合前に、打席に入る前に敬意を表して、少しばかりお辞儀をすると語っていた」とレポートしていた。結果は二ゴロと大谷に軍配が上がったが、親友対決は復帰戦での心温まるシーンとなった。
(Full-Count編集部)