キャッチボールは「肩作りではない」 低め制球に直結…鷹エースが探った“最適リリース”

日々のキャッチボールで確認したい“ズレ”とは(写真はイメージ)
日々のキャッチボールで確認したい“ズレ”とは(写真はイメージ)

2012年沢村賞の元鷹・攝津正氏が明かす…日々の変化と向き合う投球練習の極意

 投手の基本であるキャッチボールやブルペンでの投球練習。ただ肩を温めるだけの単調なルーティンになっていないだろうか。日々変化する自身の体と向き合い、投げることへの意識を高めることの重要性を説くのが、2012年に沢村賞を受賞した元ソフトバンクのエース・攝津正氏だ。

 攝津氏はブルペンでの投球において、10球のうちほぼ全球を狙ったコースや高さに投げられなければ「意味がない」と強調する。圧倒的な球速やキレがない限り、10球のうち数球しかコントロールできないようでは実戦で通用しない。さらに「リリースポイントも毎日違う」と説明。日々の感覚のズレを認識し、対応することが重要になるという。

 具体的な投球のターゲットとして、一般的なストライクゾーンの9分割ではなく、打者に近い内角の縦のラインと低めのラインを合わせた「L字」を意識していたという。L字の“隣”のボール球を含めた12個から14個ほどの枠をイメージし、外角高めなど“甘いコース”を排除。ストライクかボールか際どいゾーン、特に低めに生きた球を集めることにこだわった。

 この精度の高い投球を支えるのがキャッチボール。「ただ肩を作るとか温めるということではなく、その日の体調などを把握し、どうすればベストのボールが投げられるかを探す練習」と位置づける。体をどう使えばどんなボールが行くか、その日の“最適ポイント”を探る作業なのだ。

 漫然と投げるだけでは、失投につながるリスクも高まる。毎日異なる感覚をキャッチボールで丁寧に確認し、最もしっくりくるリリースポイントを見つけ出す。自身の状態を深く知る意識を持つことが、実戦で勝負できる正確なコントロールを生む第一歩となるはずだ。

(First-Pitch編集部)

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