楽天唯一の創設メンバー投手・小山が現役生活に別れ 「最初は何もなく衝撃」
「クビ同然の扱い」で東北へ…も、「日本一になることができました」
引退を発表していた楽天・小山伸一郎投手が6日、本拠地での最終戦、ロッテ戦で最後のマウンドに上がった。試合後はセレモニーで現役生活19年間への想いを語った。
「まずこのような引退セレモニーを開いていただき監督、コーチ、選手、スタッフ球団職員のみなさま、本当にありがとうございます。本日をもちまして19年の選手生活にピリオドを打ちたいと思います」
マウンドとホームベースの間に立ち、スポットライトを浴びた37歳。まずは関係者への挨拶を口にした。
「あんまり堅苦しくしゃべるのは苦手なので普通にいきたいと思います。三重の田舎から出てきて早19年、あっという間に駆け抜けた19年でした。
思えばドラフト1位で中日ドラゴンズに入団させていただいて、中日の8年間では思うような成績を残せず、無償トレードというクビ同然の扱いでイーグルスに入団することになりました」
三重・明野高出身のベテランは1996年に中日に入団してから、2004年オフにこの東北の地にやってくるまでを振り返った。そして球団創設時から、2013年の日本一までを回想。
「最初は球場に何もなく衝撃を受けました。果たしてどうなるのかと思っていましたが……、日本一になることができました」と話し、「これも球団職員の方の努力、よくても、負けても、負けても声援をくださるファンの温かい声があったからだと思います」と感慨深げな表情を浮かべた。