少年野球で“競争意識”をどう引き出す? 4番でも「外す」…中日Jr.元監督の土壌作り

中日Jr.元監督の湊川誠隆氏が語る…自発性を引き出す接し方と対話の重要性
チーム内で選手たちが自発的に競争意識を持つには、どう導くべきか。少年野球の指導者にとって、選手のモチベーション向上は大きな課題だろう。中日OBで、ドラゴンズジュニア監督として「NPBジュニアトーナメント」を2度制した湊川誠隆氏は、明確な方針を掲げて選手を指導した。その極意は、レギュラーを特別扱いしない接し方に隠されている。
凡打やエラーは誰にでもあるため、結果に対して口に出すことを慎んだ。重視したのは、調子に左右されずに誰でもできることの徹底。「全力疾走や声を出すのは、調子云々ではないじゃないですか」と語るように、積極性やチームメートを応援する姿勢などを第一に求めた。
「一塁まで全力疾走しなかったり、前向きな姿勢が見られなかったら、そういう選手は4番でも外します」と湊川氏。実力があっても決して「特別扱いしない。レギュラーもギリギリまで決めない。それが競争を生むし、自分がやらないといけないことがわかってきます」と、自発的な行動を促す環境作りに力を注いだ。
大切なのは、あることを選手に要求した場合に理由を理解させること。ウオーミングアップで声を出す意味についても「一つずつ説明してあげることが大事」と語る。挨拶や整理整頓を含め、周りから見られている意識を持たせ、なぜ必要なのかを噛み砕いて伝えることで、子どもたちは納得して行動に移していく。
能力の高い選手を集めるだけでは、試合に勝てない。大人扱いしつつも子どもであることを理解し、丁寧に説明を尽くすことが求められる。指導者がブレない方針を示し、理由を伝えて対話を重ねれば、選手たちは自ら考えて動くようになる。そこから自発性が育まれ、チーム内に健全な競争が生まれていく。
今年で22回目の開催となる大会は、「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」として12月26日~29日に神宮球場とジャイアンツタウンスタジアムで行われる。
(First-Pitch編集部)
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