大谷、今季は打者で出場へ 圧巻3戦4発に監督絶賛「彼は野球をしたがってる」
左腕から2発目で日本人1年目単独最多の19本塁打「彼は左腕に慣れてきている」
エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)の敵地ホワイトソックス戦に「5番・DH」でスタメン出場し、3戦連続のホームランとなる決勝の19号3ランを放った。4打数1安打3打点1四球で5-2での勝利に貢献。3戦連続本塁打で城島健司氏(2006年、マリナーズ)が持つメジャー1年目の日本人選手最多本塁打記録(18本)を更新した。左腕から今季2本目のホームランとなったが、マイク・ソーシア監督は「左腕に慣れてきている」と手応えを示した。
大谷は1-1の同点で迎えた3回1死一、二塁の第2打席で、2ボールから左腕ロドンの94マイル(約151キロ)の直球を右中間スタンドに運んだ。城島氏を抜いて、日本人1年目の本塁打数では単独最多に。野手専門の選手よりも圧倒的に打席数が少ないにもかかわらず、トップに立ってしまった。
4日(同5日)の敵地レンジャーズ戦でマイク・マイナーから一発を放ち、左腕からのメジャー初本塁打を記録したばかりの大谷。左腕に対して打率1割台の大谷をスタメンから外すことも多かったソーシア監督は試合後、「彼は左腕に慣れてきている。右腕、左腕であろうとバットが良く振れている」と納得の表情を浮かべた。
エンゼルスは5日(同6日)、大谷の右肘に新たな靭帯損傷が見つかり、靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を勧められていることを発表した。しかし、大谷は直後のレンジャーズ戦でも2本塁打を放つと、この日のホワイトソックス戦でもアーチをかけて3試合連続本塁打。3試合で4本塁打と圧倒的な打力を見せつけている。
本拠地に戻ってから、10日(同11日)には球団側との話し合いで手術をするかなどを決断する見込みだが、本人は試合前に今季終了まで打者として出場を続ける考えを明かした。ソーシア監督は「ショウヘイはその知らせ(新たな靭帯損傷)に落胆していた。カルフォルニアでは大きな決断が下されるだろう」としつつ、「しかし、彼は野球をしたがっている。打席に立つことができて嬉しいんだ。彼は非常に良くやっている」と絶賛した。今季の本塁打数はさらに伸びていきそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)