本塁打ダービーで“1分間14発” 憧れは村上宗隆…小学5年生が「長打量産」できるワケ

「MLB CUP 2026」マイナー部門で新潟リーグが初優勝
「ホームランを打つ練習をしてきた成果です」。8月1、2日に宮城・石巻市で開催された小学3年生から5年生を対象としたリトルリーグ硬式野球の全国大会「MLB CUP 2026」マイナー部門ファイナルラウンド。初優勝した新潟リーグの高野泰喜監督は、勝因についてそう話した。MLBをはじめとする野球界には「フライボール革命」や「バレルゾーン」といった言葉が浸透しているが、小学生野球においても例外ではないのかもしれない。
今大会は4試合で計32得点と打線が機能。尾張リーグ・岐阜東濃チームとの準決勝では13安打12得点、多摩リーグ・町田との決勝では15安打8得点と、上位チーム相手にも打ち勝つ野球を展開した。
高野監督は「この大会は球数制限があり、投手起用が難しい。どうしても終盤に投げる投手はレベルが落ちるので、それならば攻撃力を上げてたくさん点を取ろうという考えです」と、打撃に重きを置く狙いを明かす。中でも徹底しているのが、「ホームランを打つ角度でバットを振って、フェンスを越す練習」だ。高野監督は「保育園児でもできる練習です」と言い切る。
「子どもたちはバッティングが好きなので、楽しく練習しています。ホームランを打つフォームは特に気持ちいい。子どもなので理屈でああだこうだいうのではなく、体で覚えてもらいたいです」。指揮官の思惑どおり、試合中は気持ちよくバットを振る選手たちの姿が際立った。

9~10時間の睡眠時間を確保…目標はMLBで活躍中の村上宗隆
高野監督の三男であり主将の高野申之助選手(5年)は、理想の打撃を体現する打者の一人だ。決勝で3安打2打点と快音を響かせるなど、今大会は打率5割をマーク。開会式の後に行われたホームランダービーでは、1分間で14本塁打を放って優勝した。
遊撃の守備でも貢献した高野主将だが、「一番自信があるのはバッティングです」と胸を張る。「肘を伸ばすことや顔を残すことをお父さんから教わりました」。高野監督の助言を受けて実践したのを機に、長打を量産できるようになったという。
身長155センチ、体重52キロの恵まれた体格も長打力の礎。体を大きくするコツは「とにかくいっぱい寝て、食べること」で、毎日午後8時から8時半には寝て9~10時間の睡眠時間を確保するよう心がけている。目標とする選手には同じ左打者の村上宗隆(ホワイトソックス)を挙げ、「村上選手のようにとにかく飛ばせる選手になりたい」と目を輝かせた。

高野監督は打撃面の成長に手応えを感じつつ、「実は野球は守備だと思っています」とも口にする。打撃重視とはいえ、普段の練習では打撃練習と守備練習をほぼ同じ比率で行っているという。年代が上がるにつれて守備面も強化し、教え子たちが総合力の高い選手に育つよう願っている。
(川浪康太郎 / Kotaro Kawanami)
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