走者を出すと「制球が乱れる」原因とは? ピンチのマウンドで生きる“45度トレ”

ピンチでも制球力が乱れなくなるドリルとは(写真はイメージ)
ピンチでも制球力が乱れなくなるドリルとは(写真はイメージ)

東京農業大・勝亦陽一教授が推奨…実戦で活きる片足立ちドリル

 走者を出すと途端にコントロールが悪くなる。そんな悩みを抱える投手は少なくない。少年野球からプロ野球まで幅広く技術やトレーニング指導を行う東京農業大の勝亦陽一教授は、「立つ能力」の重要性を指摘する。目線を動かしながら片脚で立つ能力を高めることで、実戦に活きる重要な感覚を養うことができるという。

 投手は片足を上げた状態で、打者や走者の動きを見なければならない。走者を背負うと制球が乱れる投手は、目線が動いた時に体がバランスよく立てていない可能性がある。打者も同様に、投手の投球を追いかける際には目線と頭が動くため、この状況下でいかにバランスよく立てるかが野球上達の鍵になるという。

 そこで推奨するのが片足立ちで行う「45度トレーニング」だ。まずは体の前に両手を伸ばし、斜め45度くらい手を開いて親指を立てる。この状態で片足立ちになり、目線を右の親指、左の親指と、順番に3秒ずつ動かしていく。反対の足でも同様に行う。体は動かず目だけが動く状況で、重心を安定させる感覚を養う練習法である。

 続いて頭全体を動かすトレーニングを行う。手はリラックスさせて腰のあたりに置き、片足を上げた状態で左に45度顔を向ける。3秒経ったら右に45度顔を動かし、これを繰り返していく。足の親指側、小指側、かかと、そして指も地面に触れさせるようにしてバランスを取り、顔を動かして止まった瞬間にしっかりバランスが保てるように意識する。

「目線だけしか動いていない、頭だけしか動いていない。それでも、重心を安定させるのは非常に難しいことです」と勝亦教授は語る。各方向3秒ずつ、5往復を週3回行うのが目安。慣れてきた選手は片目をつぶって行うと難易度が上がり、さらなる上達に繋がるはずだ。

(First-Pitch編集部)

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