尾形&ジェリーもたらした光 転機となった決断…DeNA相川監督が描く“下剋上”|ヨコハマ・アイ#5
DeNA・相川亮二監督が「大きなプラス材料」と挙げた尾形崇斗【写真:加治屋友輝】就任1年目は71勝69敗3分けの3位…続投の来季へ「優勝を達成できる」
横浜DeNAベイスターズは71勝69敗3分けの3位でレギュラーシーズンを終え、28年連続でリーグ優勝を逃した。相川亮二監督が決断の裏側を明かす連載「ヨコハマ・アイ」の第5回はシーズンを総括。阪神に感じた“強さ”、7月上旬の転機、尾形崇斗投手やヘラル・エンカーナシオン外野手ら途中加入組がチームにもたらしたものに迫る。また10日から始まるクライマックス・シリーズ(CS)の戦いの鍵は――。
◇◇◇◇◇
5日に来季続投が発表された。相川監督は「長い期間リーグ優勝できていないというところは全員で目指していくところですし、任されるのは身の引き締まる思いです。今いる戦力で優勝することは本当に達成できると思っているし、自分次第だとも思う。そこをみんなで達成するために、また来年やっていきたいと思います」と抱負を口にした。
就任1年目のシーズンは貯金2。最終的な「71勝」は、2025年、2024年と同じ数だった。球団で新人監督が70勝に到達したのは1998年の権藤博監督以来となったが、「結果が何勝何敗とか、そこじゃない。リーグ優勝するかしないかですから。変な話、その数字で優勝できていればそれでもいいんです」と受け止めた。
6月は4勝15敗と苦しみ、7月2日時点で最大借金15を背負った。現状打破へ、藁にもすがる思いだった。「何が何でも勝たないといけないので、何かにしがみついてでも、といろいろな動きをしました。そんなことでなかなか勝てないですけど、できる限りのことはやろうと思って」と、私生活でも試行錯誤するほど苦難の日々だった。
そこから7月を12勝9敗、8月を15勝10敗、9・10月を17勝8敗と驚異的な巻き返しを見せた。「若い選手たちが前半戦に経験を積んで、後半戦に自分自身とではなく相手と戦える状況になった結果だと思います。6月の結果を招いたのは自分なのでしっかり受け止めて、そこを打破しようとみんなで取り組んで結果が出たのは、まさに来年にどうすればいいかというところに繋がると思うので、6月の戦いを振り返ったときには“いい経験”として繋げられたと思っています」。若き力が芽吹き、ベテランと融合したチームは強さを増した。
苦しい6月を乗り越え、夏から勢いに乗った【写真:井上学】7月上旬に下した“決断”「大きなプラス材料だったのかなと思います」
CSファイナルステージ進出時のアドバンテージ2勝こそ回避したが、首位の阪神とは7.5ゲーム差をつけられた。セ・リーグ連覇の偉業を成し遂げた阪神は強かった。しかし「差はないと思っている」と言い切る。
(町田利衣 / Rie Machida)
ヨコハマ・アイ
度会隆輝は“干した”のではなく「漬けて揉んだ」 出番減でも繰り返した会話…DeNA相川監督の“決断”|ヨコハマ・アイ#4
“出場減”度会隆輝の課題「出続けていくと…」、2軍に落とす山崎康晃に説いたこと DeNA相川監督が明かす舞台裏|ヨコハマ・アイ#3
牧を「抹消する選択肢ない」、願う復調「筒香しかいない」 交流戦で失速も…DeNA相川監督が明かす“決断”|ヨコハマ・アイ#2
電撃トレードの夜に“押した背中”、「1番・牧」を再考したタイミングと理由…DeNA相川監督が明かす“決断”|ヨコハマ・アイ#1

