足の速さを妨げる「硬い下半身」 “大きく10回”で改善…「股関節がグッと開く」ドリル

走りの土台を作るランニングトレーナー・村田和哉氏の股関節アプローチ
子どもが一生懸命に走っているのにスピードに乗れない、あるいは足の回転が空回りしているように見える。そんな悩みを抱える保護者や指導者は少なくない。走り方のフォームや筋力不足を疑う前に、根本的な原因として下半身の柔軟性を見直したい。福井商で甲子園に2度出場し、大学で100メートル10秒29をマーク。現在はランニングトレーナーとして育成年代の指導に携わる村田和哉さんは、股関節周りの機能を高める「膝回しドリル」を紹介する。
足の速さを追い求める前に必要なのが、股関節の可動域だという。股関節が硬く、可動域が狭い状態のままでは、いくら正しいフォームを教わろうとしても体の動きが制限されてしまう。本来持っている力が十分に発揮できず、走りのパフォーマンス向上にはつながらないのだ。
そこで村田さんが走力の土台作りとして取り入れているのが、股関節の動きをしっかりと引き出すための「膝回し」というアプローチだ。まず右足から片膝立ちの姿勢になり、立てた右膝の内側から右手を通して、右足の外側の真横に着く。左手は普通に地面につけて体を支える。もう片方の左足は後ろに伸ばしておく。そこから、立てた右膝を、円を描くように動かしていく。内回し10回、外回し10回。それが終わったら左膝立ちでも同様に行う。
ただ単に膝を動かせばいいわけではない。村田さんは「なるべく大きな丸を描くように動かしてください。そうすると、股関節がグッと開いて、大きな股関節の動き、可動域を作ることができます」と意図を説明する。股関節が硬い子の場合は最初から無理をする必要はないが、徐々に大きな丸を描くようなイメージで動かし、可動域を広げていく感覚をつかむことが重要になる。
特別な道具は必要なく、自宅のわずかなスペースでも取り組むことができる。走力向上に悩む子どもたちにとって、自身の体の状態を知り、股関節の可動域を広げていく地道なアプローチが、グラウンドでの力強い走りへとつながっていくはずだ。
(First-Pitch編集部)
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