西武、エース千賀を打ち砕き天王山初戦制す 指揮官「最後まで簡単には終わらない」

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

ソフトバンク千賀から7点を奪いKO

■西武 11-5 ソフトバンク(15日・メットライフ)

 首位・西武は15日、本拠地メットライフドームで2位・ソフトバンクを迎え撃つ「首位攻防3連戦」の初戦を制した。初回にソフトバンクのエース・千賀からミスに乗じて3点を先制すると、3-2と1点差で迎えた5回には3番・浅村&4番・山川のアベックアーチなどで計7点を奪いKO。その後も追加点を挙げた西武が11-5で快勝しゲーム差を4.5へと広げた。

 辻監督の思惑は杞憂に終わった。ソフトバンクのエース・千賀とのマッチアップに「厳しい試合になると思っていた」と語ったが終わってみれば快勝だった。「プレッシャーをかけるためには、どんな形でも出塁して、あのフォークはなかなか打てるものではないので、走塁面なども積極的に」という、チームの戦略通り、2番・源田の振り逃げを起点に1死満塁からのワイルドピッチで、三塁走者の源田が躊躇なくホームイン。さらに「あれは見事だったね」と指揮官が讃えた5番・栗山の2点適時二塁打で、エース・千賀から初回に3点を先制した。

 試合の流れを奪った初回の3点に「いつも言うようにどんな投手でも、千賀のようなエースでも立ち上がりは難しいもの。みんな今日の試合は大事だと思っているし、相手選手もそうだろう。その中での試合で力が入っていたと思う」と、指揮官は振り返った。

 その後、1点差に詰め寄られるも5回には、浅村&山川のアベック本塁打で一挙4点。まずは、自身最多タイとなる27号3ランを放った3番・浅村。腰の不安を抱えながらの一発を放った頼れるキャプテンだが、その不安を感じさせない連夜の活躍。

浅村が試合を決定付けた3ランに「反応で打てるっていうのは技術力の高さ」

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