日ハム時代の恩師ジョニーが語る大谷翔平 「日本語で言うと野球小僧」
昨年まで日本ハムの1軍投手コーチを務めた黒木氏
ア・リーグ新人王を視野にメジャー終盤戦に指名打者として大活躍を見せているエンゼルスの大谷翔平投手。アメリカでも注目度が再び高まる中、2013年から17年までの日本ハム時代に投手コーチを務めた黒木知宏氏が米メディアに登場。日本ハム時代の野球に全てを注ぐストイックさを称賛後、日本の野球ファンが出場機会のない試合で「大谷ロス」という喪失感に陥る現象も紹介している。
ジョニーの愛称で知られ、ロッテのエースを務めた黒木氏は日本ハムでの投手コーチを経て、現在は解説者を務めている。エンゼルスの試合をスタジアムで解説した黒木氏は地元ロサンゼルスで中継している「FOXスポーツ・ウェスト」に登場。アメリカのメジャーファンにとっては知られざる日ハム時代のエピソードを披露している。
「日本語で言うと野球小僧。まず、とにかく野球がうまくなるために日常生活を注いでいる。食べること、トレーニングすること。何をするにしても、野球がうまくなるために全てを捧げているという凄い選手」
日々の全てを野球に捧げるというストイックさを紹介した、かつての恩師は「投げるとすれば20勝するような、打つとすれば3割、40本を打てるような凄い選手。大谷選手のどちらかではなく、どちらも見たい。どっちも見れるようなことをちゃんとやってのける、計り知れない凄い選手」と二刀流を実現する能力と、その努力をこう絶賛している。
ア・リーグ週間最優秀選手2度受賞など、アメリカでも二刀流を実現させた大谷。エンゼルスでの活躍に対する日本のファンの反応を質問されると、黒木氏は思わず敬語に。
「毎試合、翔平さんを見たいと思います。投げると次の試合はリカバリーになる。そうなると結構、大谷ロスになってしまうんですよ。試合に出続けると、とにかく大谷選手を応援したくなる選手。日本はそういう流れになっています」
大谷の活躍を心待ちにするファンが出番のない日にどこか喪失感を覚える“大谷ロス”の現象をアメリカメディアにも説明している。
大谷は現在打率.292、20本塁打、55打点と打撃好調で、ヤンキーズのグレイバー・トーレス、ミゲル・アンドゥハー両内野手との熾烈な新人王争いを演じている。
「新人王?僕は取ってほしいです。取れると思います」。人柄の良さが滲み出たインタビューの最後で、恩師ジョニーは2001年のマリナーズのイチロー会長付特別補佐に続く、日本人新人王の誕生を確信するような表情を浮かべていた。
(Full-Count編集部)