大谷翔平と同じ名医のTJ手術受けた同僚が助言「偉大なスタッフが付いている」
ケイナン・ミドルトン投手は大谷と同じ執刀医にTJ手術を受けた
エンゼルスの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、今季終了後に靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが発表された。今年の5月に米国で「スーパードクター」に選出された米屈指の名医に同様の手術を受けた同僚のクローザー、キーナン・ミドルトン投手は「プロセスを信じろ!偉大なスタッフが付いている」と心強いアドバイスを送っている。
大谷は二刀流復活に向けて右肘にメスを入れる決断を下した。エンゼルスの投手陣ではアンドリュー・ヒーニー、タイラー・スキャッグス、ニック・トロピアーノ、JCラミレス、ギャレット・リチャーズがそれぞれ肘の靭帯再建手術を受けている中、今年5月にトミー・ジョン手術を受けたミドルトンは26日(日本時間27日)のレンジャーズ戦前に地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」の生中継に登場した。
時速100マイルに迫る豪速球を武器に今季防御率2.04、6セーブの成績を残したクローザーは5月に右ひじを故障。靭帯損傷と診断され、ニール・エラトロッシュ医師による手術を受けていた。
「手術に向かうショウヘイにアドバイスはありますか?」と質問されたミドルトンは「プロセスを信じろ!先ほどグビー(エンゼルスOBマイク・グビザー元投手)も言っていたけれど、それに関しては僕たちには偉大なスタッフがついている。彼らは全てにわたって一緒にやってくれる。復帰できるように準備を整えてくれるんだ」
トレードマークのピンク色のドレッドヘアも健在で元気な様子のクローザーは手術台に向かう大谷にこう語った。信頼を寄せた医療スタッフには球団が大谷の執刀医として発表したスーパードクター、エラトロッシュがいる。
エラトロッシュ氏はドジャースとNFLラムズのチームドクターを務めており、エンゼルスとNBAロサンゼルス・クリッパーズ、NHLロサンゼルス・キングスとアナハイム・ダックスで整形外科のコンサルタントを兼務。
アメリカスポーツ医学整形外科学会(AOSSM)の47代目会長に選出されており、医学界とメディアから絶大な評価を手にしている。医師界選出の「米国のベストドクター」にも2006年から選ばれ続けており、南カルフォルニアにおける投票で2008年から現在まで「スーパードクター」として毎年選出されている。
医師でありながらも地元紙「ロサンゼルス・デイリーニュース」は「LAスポーツ界で最もパワフルな50人」に、USAトゥデー紙は「MLBで最もパワフルな100人」にそれぞれ選出し。地元メディア「ハリウッド・レポーター」は「ハリウッド最高のドクター」「ロサンゼルスで最高の整形外科医」と絶賛した。
手術を無事に乗り越えたミドルトンは大谷の執刀医ら医療スタッフに対する絶大な信頼を明かしていた。
来季以降の完全復活を目指すミドルトンは術後4か月の現状について、「ゆっくりする時間はたくさんあったので、復帰に向けて心身ともに準備を進めています。今はパワーを取り戻す段階です。数週間後には投球練習を再開します。それにはすごく心躍るし、事態は急速に進展して行きます」と明るい表情で語っていた。
(Full-Count編集部)