初登板はホロ苦も…元広島ブレイシアはPSのキーマン「圧倒的なリリーフ投手」
PO初登板は1/3イニングを1安打1四球、暴投のほろ苦い結果に
今季はレッドソックスでプレーするライアン・ブレイシア投手が、MLB公式サイトの特集記事「地区シリーズに進出したチームの圧倒的なリリーフ投手」に登場した。ブレイシアは昨季、広島でプレー。26試合登板で2勝1敗1セーブ2ホールド、防御率3.00の成績に終わり、1年で自由契約となっていた。
記事は、地区シリーズを戦う8チームに、ほぼ例外なく球の速いセットアッパーがいることに焦点を当てており、ブレイシアに関して「31歳のルーキーは、90マイル台後半(152キロ~160キロ)のフォーシーム、シンカー、時としてフェアではなく見えるスライダーで空振りを奪える」と紹介。レッドソックスにはキンブレルという絶対的なクローザーが君臨しているが「もちろん、キンブレルは素晴らしい。しかし、108勝したシーズンを良いものとし、10月に勝ち進むためには、彼らにはキンブレル以外の武器が必要である。日本を経てレッドソックスでメジャーに復帰したブレイシアは、後半戦のような投球ができれば、そのような武器になれる」と、レッドソックスのキーマンに指名している。
後半戦からレッドソックスのブルペン陣の一角を占めるブレイシアは、防御率1.60、被打率.171、出塁率.211、長打率.270、WHIP(投球回数あたり与四球・被安打率合計)は0.77という好成績を残し、信頼感がにわかに上昇。5日(日本時間6日)の地区シリーズ第1戦でも、先発のクリス・セールが6回に1死一、二塁のピンチを迎えたところで2番手として登板したが、5番のボイトに初球を打たれて右翼線適時打を浴び、続くグレゴリウスの打席で暴投。グレゴリウスの二ゴロ併殺崩れで2点目を与えた上、アンドゥハーに四球を与えて降板した。
プレーオフ初登板は1/3イニングを1安打1四球。自らに失点こそつかなかったものの、セールの残した2走者を還して自責点をつけてしまうほろ苦い結果だったが、先発と抑えが安定しているレッドソックスにとって、世界一へ向けての絶対条件は中継ぎ陣の踏ん張り。ブレイシアの出来が、チームにとって重要な要素となるのは間違いなく、今後の奮起に期待したいところだ。
(Full-Count編集部)