メジャー屈指のエース対決を前に現地報道も過熱 ダルビッシュVSヘルナンデスは「世紀のピッチング対決」!?
ダルビッシュが日本時間17日に今季3度目の登板
現地時間16日(日本時間17日)のマリナーズ戦で今季3度目の先発が予定されているレンジャーズのダルビッシュ有投手と、相手の先発を務める予定の2010年サイ・ヤング賞投手、フェリックス・ヘルナンデス。そのマッチアップが地元紙に「世紀の対決」と報じられるなど、試合前から大きな盛り上がりを見せている。
「レンジャーズのエース、ダルビッシュがシアトルのキング・フェリックスと世紀のピッチング対決に挑む」
こんな大見出しで報じたのは地元紙ダラス・モーニング・ニュースだった。
「そうですねえ、まあチェンジアップをしっかりと見極めて、ツーシームを打ちたいと思います。真剣に話すと、ピッチャー同士だから、あまり考えずに自分のピッチングをしたいです」
ヘルナンデスとの投げ合いについて、通訳を介してジョークを交えながらこう語ったダルビッシュ。今季は味方打線の援護を満足に受けていないが、そのパフォーマンスは際立っている。2試合に先発し、計15イニング無失点。1勝0敗で防御率0・00はリーグトップの数字だ。
同じ1986年生まれのエース対決
開幕直後に2試合連続で、7回以上を無失点で抑えているダルビッシュだが、実はそれ以前にこの数字を達成した最後の投手は2007年シーズンのヘルナンデスだったという。
ダルビッシュと同じ1986年生まれで、その圧倒的な実力から「キング・フェリックス」の異名を取るメジャー屈指の右腕。サイ・ヤング賞を受賞した2010年に最優秀防御率、その1年前の2009年には最多勝利投手にも輝いている。
今季防御率0・00点のダルビッシュに対し、今季3戦3勝のヘルナンデスはリーグトップの30奪三振。その好敵手はレンジャーズ戦を前に冷静を貫いている。
地元紙タコマ・ニュース・トリビューンによると、ダルビッシュとの対決について「自分の仕事をするだけだ。ただそれだけ。やるしかない。もしも、彼がいいピッチングをするなら、オレもいいピッチングをするだけだ」と語っている。