日ハム栗山監督が明かす「3つの+α」 吉井コーチ復帰は今オフ最大の補強?
1つ目は“学習コスト”の低さ「(吉井コーチは)ほとんどのピッチャーを見ている」
日本ハムの栗山英樹監督が、29日に行われた吉井理人新投手コーチの就任会見に出席し、新コーチ招聘の意図と来季への思いを語った。
「ピッチャーで勝つというのは絶対条件なんで。ピッチャーが良くなければ勝つことはない。そういう意味では、(吉井投手コーチは)これだけ色々な経験をしている。もともと選手時代からそう思っていましたけど、さらにこういうプラスアルファを持って帰ってきてくれるというのはすごく嬉しいこと」
就任1年目の2012年以来、4年ぶりの復帰となった新コーチの加入について「プラスアルファ(+α)」という言葉を何度も口にした指揮官。新たな人材ではなく、吉井投手コーチを選んだ理由は、大きく分けて3つ存在する。
1つ目は選手、監督に対する“学習コスト”の低さだ。
「若いピッチャーが多くなっているので、ピッチャーは新しい時代を作っていかなければならない。それ以上に勝たなきゃいけないという中で、ピッチャーの特徴を知るのにも1年とかかかっちゃったりするんだ。(吉井投手コーチは)ほとんどのピッチャーを見ているし、知っているから、それはもう願ったり叶ったり」
2008年から日本ハムの1軍投手コーチに就任し、同年と12年の2度のリーグ制覇に貢献するなど、12年限りで退任するまで、5年間チームの投手陣を指導してきた(10年は2軍投手コーチ)。そのため、新たに多くの選手を覚えなければならないという、学習にかける時間は圧倒的に少ない。