日ハム栗山監督が明かす「3つの+α」 吉井コーチ復帰は今オフ最大の補強?

“ライバルチームのデータ”手に入れ…「こうなった以上、色々教えてもらいながらやります」

 3つ目は、“ライバルチームのデータ”の獲得だ。

 栗山監督は、今季12ゲーム差で優勝を許したソフトバンクの投手コーチを“獲得”することになった。そのことについては「こうなった以上、色々教えてもらいながらやります」と不敵な笑み。最大の強敵の頭脳が加入することは、チームにとって計り知れないメリットをもたらすだろう。

 日本ハムは今季、ソフトバンク相手に9勝15敗1分と苦しみ、エース大谷ですらも防御率6.58だった。それだけに、吉井投手コーチの加入に「絶対的な戦力というのは(ホークスで)今年もやっていて感じていたでしょう。そこに勝たなきゃいけないわけだから。(日本ハムに)足りないものが一番分かっているでしょう」と、パ・リーグをぶっちぎりで制したライバルチームの首脳を獲得したことが「プラスになる」とした。

「勝つために出来ることは全てやっていきたい」

 来季に向けて、こう話した栗山監督。圧倒的な差をつけられて2位に終わった屈辱を胸に、4年ぶりのリーグ制覇をつかめるか。数々のメリットをチームにもたらす吉井投手コーチの“獲得”は、今オフの日本ハムにとって最大の補強と言えるかもしれない。

【了】

富樫重太●文 text by Shigeta Togashi

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