日本シリーズ3度の初戦引き分け 全3戦に広島の名前 過去2度はどんな展開に?
1975年、1986年はいずれも広島が出場
2018年の日本シリーズ第1戦は、延長12回、2-2の引き分けになった。日本シリーズでの引き分けはこれが9試合目、第1戦の引き分けは3試合目だ。
実は、この3試合はすべて広島がからんだ試合だ。
○1975年10月25日 西宮球場
広島|100 010 010 00–3
阪急|300 000 000 00–3
球団創設以来25年目での初優勝を果たした広島は、敵地・西宮球場で初戦を迎えた。先発は広島がエース外木場義郎、阪急は足立光宏。初回に広島はホプキンスのタイムリーで先制したが、阪急は大熊、マルカーノの本塁打で逆転。広島は小刻みに加点して8回に追いついたが、この回からマウンドに上がった剛腕・山口高志に抑え込まれ、引き分けとなった。
なお、この時期の日本シリーズはすべてデーゲーム。引き分け規定は、17時30分以降、新しいイニングに入らないというものだった。
○1986年10月18日 広島市民球場
西武|010 100 000 000 00–2
広島|000 000 002 000 00–2
西武は東尾修が先発、広島は北別府学。西武は2回にブコビッチのタイムリー二塁打、4回にもブコビッチのタイムリー二塁打で得点し、このまま最終回を迎えたが、広島は9回1死から完封目前の東尾に対して、小早川毅彦、山本浩二が2者連続ソロホームランで追いつく。しかし、延長となって両軍ともに得点が入らず、引き分けとなった。
この当時の引き分け規定は、試合開始から4時間半を経過した時点で新しいイニングに入らないというものだった。