岩隈、再契約に「愛を感じた」 マリナーズはドジャースの懸念に「驚き」
ドジャースとの契約は身体検査で白紙も、マリナーズは「フィジカル的な状況にとても満足」
ドジャースとの契約合意が報じられていた岩隈久志投手が急転、マリナーズと再契約したことが発表された。現地では記者会見も行われており、その模様を球団公式サイトなどが伝えている。
今オフ、マリナーズからフリーエージェント(FA)となった日本人右腕はドジャースと3年総額4500万ドル(約54億5000万円)で合意に達していたが、契約前の身体検査を経て契約が一度白紙となった。その直後、獲得に動いたのが今季まで4シーズンプレーしたマリナーズだった。
球団公式サイトによると、岩隈は会見で「クマがシアトルに帰ってきました」とあいさつ。通訳を介して「シアトルマリナーズの一員でいられてうれしい。長いオフシーズンだった。FAを通していろいろな経験をしながら、いろいろなチームと話をした。ここにいられるのが素晴らしい。ドジャースとの間では、2日ほど前に再交渉を求められた。ちょうどその頃マリナーズが連絡をしてきて、いいオファーをくれた。愛や情熱、ほかのどこからよりも必要とされていることを感じた」と再契約に至った経緯を説明したという。
球団公式サイトによると、マリナーズのジェフ・キングストンGM補佐はドジャース側が示した健康状態への懸念に対して反論。「我々は彼のフィジカル的な状況にとても満足している。(ドジャースの懸念は)本当に驚きだった。我々は情報を開示した。我々のドクターの診察と既往歴についても、だ」と語っている。