キヨシ電撃辞任、68暴投、番長大記録、4番筒香…DeNAの2015年10大ニュース
前半戦首位ターンから最下位転落も…話題満載だったDeNAの2015年
中畑体制4年目を迎えた2015年シーズン、DeNAは前半戦で快進撃を見せながら、まさかの最下位に沈んだ。交流戦が始まる前まで貯金「10」。しかし、パ・リーグ球団に劣勢を強いられ、失速した。前半戦を何とか首位で折り返したものの、終わってみれば62勝80敗1分で借金「18」と転落した。
一方で「4番」筒香嘉智の覚醒やルーキー山崎康晃の台頭など好材料も出てきているDeNA。Full-Count編集部ではそんなチームで今年印象に残ったプレーや出来事などを厳選。ランキング形式で振り返った。
○10位 プロ野球史上初の女性オーナー誕生
長いプロ野球の歴史に名前が刻まれた。DeNA創業者の南場智子氏が1月、女性として初めてオーナーに就いた。DeNA会長の春田真氏の退任に伴うもので、「より強く、より楽しく、ファンの皆さんに喜んでもらいたい」と抱負を語っていた。シーズン中も頻繁に横浜スタジアムを訪れ、時にはスタンドから大声を張り上げるなど、ファン目線で見守ってきた。中畑監督の退任後には、「喜び、驚き、悔しさ、落胆、悲しさ、希望……全部凝縮したシーズンだった。積み上げてきたものを結びつけないといけない。勝つチームを作っていきたい」と思いを述べた。カリスマ経営者として辣腕を振るってきただけに、ファンは来季以降の動向に大きな期待を寄せている。
○9位 横浜スタジアムの運営会社買収で黒字化へ
球団は11月、横浜スタジアムの運営会社を株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。過半数の株式取得を目指し、TOBの期間は来年1月20日まで。今シーズン、横浜スタジアムの平均座席稼働率は9割近くまで達しており、今季以上の入場料収入の上積みは厳しい状況だ。買収後には、シートの改修やグッズ売り場の拡張、飲食店の充実を押し進めるという。球団は「チームが強くなっていくためには、補強費も増えていく。これからの発展を見据え、さらに横浜に根付き、ともに歩んでいくために」と説明する。右肩上がりに入場者数を増やした実績も評価され、株主からはおおむね好意的に受け止められている。