「嬉しかったね」―台湾の国際親善試合でロッテ井口監督が挙げた意外な名前

井口資仁監督らロッテの台湾遠征メンバー【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
井口資仁監督らロッテの台湾遠征メンバー【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

台湾王者・Lamigoとの3連戦初戦に勝利「必死にアピールしている姿が見てとれた」

 投打に輝きを見せ、初戦は終わった。「桃園最強Power Series 2018」日台バトルカップの名の下、台湾は桃園国際棒球場で行われた台湾王者・Lamigoモンキーズとの3連戦初戦。ロッテは6-1で勝利した。この試合のMVPに選ばれたのは先発した二木康太投手。5回を投げて被安打2、1失点、7奪三振の好投で台湾のファンにインパクトを与えた。

「5番・サード」でスタメン出場したルーキーの安田尚憲内野手も2安打2打点。試合後には日台のメディアから取材攻勢を受けた。たくさんの選手が活躍し、首脳陣にアピールをした交流試合初戦。井口資仁監督の口から最初に出てきた選手の名前は、記者会見でマスコミが何度も口にした二木でも安田でもなかった。

「今日の試合で一番、嬉しかったのは香月(一也)の猛打賞と島(孝明)のピッチングかな。香月は必死にアピールしている姿が見てとれた。島は去年、あれだけ投球に苦しんでいた中で、こうやってしっかりと投げられるようになった。嬉しかったね」

「9番・セカンド」でスタメン出場した香月は3安打の“猛打賞”と気を吐いた。この3連戦にかけるつもりで台湾入りをした。親善試合とはいえ、この男にとっては未来をかけた戦場だ。1軍の首脳陣が見守る中での試合。絶好の機会にアピールをしようと必死になる姿が指揮官の目に留まった。

「もう来季に向けた戦いは始まっている。この3連戦も来季に向けていろいろなことを試す。そして見据える。来季に向けたスタート。その中で選ばれた選手たちにはいいアピールをしてもらいたいと思っている」

 試合前に将が語ったメッセージ通りの活躍だった。思えば香月は今季、スタートからつまずいた。春季キャンプではインフルエンザA型と診断され離脱。復帰後の3月には左手親指靭帯断裂形成手術を受け全治3~4か月と診断された。井口マリーンズとして新しくスタートした今季の1軍定着を目指した一年は、いきなり頓挫した。

2年目の島もアピール「みんなそれぞれが秋季キャンプの成果を見せてくれた」

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