主砲の去就長引くも焦りなし? 李大浩問題で際立つホークス戦力の充実ぶり

残留か退団か、いまだ去就見えない李大浩にソフトバンクは「待ち」の姿勢

「鷹の大砲」の去就が定まらない。今オフ、ソフトバンクからフリーエージェントとなり、メジャー挑戦を目指している李大浩内野手(33)のことである。1月も終わりに差し掛かり、2月1日のキャンプインが目前に迫っているが、いまだに今季の所属先決定の知らせは届いていない。

 ソフトバンクの工藤公康監督(52)はじめ、首脳陣、フロントは去就決定を心待ちにしていることだろう。球団は残留を望み、李大浩サイドには年俸5億円とも言われる残留オファーを出し、決断を待つ方針を伝えている。2月1日にはキャンプに入るため、1月いっぱいを交渉期限とするという報道もあったが、果たして、そこまでにメジャー移籍か、残留かの結論が出ているかどうかは怪しい。

 ソフトバンクは李大浩残留を最優先に掲げており、新たな新外国人の補強には慎重になっている。リストアップや調査などは行っているものの、具体的な名前は挙がってこない。3年連続日本一を目指す常勝軍団だけに、獲得するならば、それなりの大物でなければならないという考えもあるだろう。

 長引く「李大浩問題」の一方で見えてくるのは、ソフトバンクの戦力の充実ぶりである。昨季141試合に出場し、打率2割8分2厘、31本塁打、98打点をマークした主軸の1人が、チームから去るかもしれないという現状にありながら、球団内に焦りの色はあまり感じられない。戦力に不安のある球団ならば、早急に新戦力の補強といった動きがあってしかるべき。去就決定までドンと構えて待つことなど、なかなか出来るものではない。

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