驚愕の変化の数々 MLBが公開した魔球「ナックルボール集」が凄過ぎる…
MLB公式ツイッターが動画投稿、振っても振っても当たらない球
まさに「魔球」だ。MLB公式ツイッターが12日に「これが僕のナックルボールだ。正確に投げるのは難しいが、打者を苛立たせる」というタイトルで、歴代のナックルボーラーの投球を集めた動画を公開し、ファンからは驚きの声が続々と上がっている。
動画では、スティーブン・ライト(レッドソックス)をはじめ、RA・ディッキー、ティム・ウェイクフィールド、フィル・ニークロといった“魔球使い”が繰り出すナックルボールがメドレー形式で次々と紹介される。1球たりとも同じ球筋はなく、揺れたり、落ちたり、急速に曲がったりと、空気抵抗によって様々な軌道を描く。打者はまったくタイミングが合わないばかりか、捕手でさえ慣れていないと捕れずにパスボール連発となってしまう。
速くもない球なのに、面白いようにクルクルと打者のバットが空を切る動画に、ファンも大興奮。
「RA・ディッキーがサイ・ヤング賞を受賞したシーズン(2012年)は見ていてとても楽しかった。その年の彼のナックルボールは、球界史上で最も圧倒的な球だったかもしれない」
「捕手が捕球できない時がいい。球がえげつないと分かるからね」
「最高の球種」
「ナックルボールはすごい。簡単に打てると打者が一瞬思った後に空振りするのを見るのが最高! 現在ナックルボールが廃れたように思えるのが本当に残念(スティーブン・ライト以外)」
「ティム・ウェイクフィールドが投げるのを見るのが大好きだった」
「捕手の方をもっと苛立たせているよ。この動画を見るとシーズン開幕が楽しみになる!」
「ナックルボールはとてもえげつなくて、楽しませてくれる」
「良いナックルボーラーが大好き。投げる投手がもっといればいいのに。失われつつある技術になっている」
「本当にセクシー」
「ナックルボールは最高の打者すら愚かに見せる」
「捕球するのが難しいのは言うまでもないね」
「打つのはとても難しい!」
と、コメントが殺到した。
ナックルボーラーは、今では“絶滅危惧種”のような存在だ。2018年にメジャーで登板した投手の中では、ライトが唯一のナックルボーラー。ディッキーはまだ引退してはいないが、2017年にブレーブスでプレーしたのを最後に、今シーズン、MLBで登板していない。細々と生き永らえているナックルボーラーだが、決まればほぼ打てない魔球だけに、今後も“生き残って”くれるよう、期待したいところだ。