智弁学園が39年ぶり4強進出 エース村上が2安打完封&3試合連続完投勝利
奈良県勢19年ぶりVへ智弁学園が近畿対決制す
第88回選抜高校野球は大会9日目の28日に準々決勝を迎え、第1試合は智弁学園(奈良)が投打がかみ合い、滋賀学園(滋賀)を6-0で下して準決勝に駒を進めた。1977年以来、39年ぶりの4強進出。奈良県勢では1997年の天理以来の優勝を目指す。
智弁学園は初回から得点を重ねた。1番の納大地が左前安打で出塁し、送りバントで二塁に進めると3番の太田英毅が初球を叩いて左越の先制二塁打。5番の高橋直暉にもタイムリーが出て2点を先制。2回にも納の2点タイムリー三塁打、3回には大橋駿平のタイムリーで加点。序盤で5点のリードを奪った。
先発の村上頌樹も力投。開幕戦で福井工大福井を完封、2回戦の鹿児島実も1失点完投している右腕は近畿大会準優勝の強力打線・滋賀学園相手を抑え込んだ。
滋賀学園も2年生の好投手・神村月光がここまで奮闘してきたが、智弁学園の強力打線を抑えられず、6回6失点で降板。打席で構える時にバットをぐるぐるまわすヘリコプター打法が話題になった4番の馬越大地も無安打と封じられ、打線が機能せず、近畿勢同士の対決に敗れた。
智弁学園エース村上は9回を投げ切り、2安打完封。これで3試合連続完投勝利となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count