ヤクルト川端の妹・川端友紀が引退会見「良くやったかなと言ってあげたい」

引退会見に臨んだ川端友紀さん(左)とスーパーバイザーを務める太田幸司氏【写真:編集部】
引退会見に臨んだ川端友紀さん(左)とスーパーバイザーを務める太田幸司氏【写真:編集部】

笑顔で引退を報告、兄の慎吾からは「長い間、おつかれさま」

 埼玉アストライアの川端友紀内野手が20日、さいたま市内で引退会見を行った。人気、実力ともに女子野球界トップクラスのスター選手は、昨年12月29日に現役引退を発表していた。ヤクルトでプレーする川端慎吾内野手の妹としても知られる天才打者は、現役生活を振り返り「成績自体は良くやったかなと言ってあげたい」と話した。

 川端は2009年の女子プロ野球リーグ第1回合同トライアウトに合格し、女子プロ野球リーグ1期生として京都アストドリームスに入団。ヤクルト川端と日本初の「兄妹女子プロ野球選手」として話題となると、リーグ初年度から2年連続の首位打者に輝き、リーグ屈指のスター選手となった。

 2013年には創設されたアストライアに移籍し、同年は自己最高の打率.431を記録。自身3度目の首位打者に加え、最多打点、最高出塁率のタイトルも獲得し、初の角谷賞(MVP)に選出された。29歳となった昨季まで不動のレギュラー、主軸打者、精神的支柱としてチームを支え、女子プロ野球界を牽引してきた。リーグ通算380試合出場、歴代2位の432安打、2本塁打、192打点、98盗塁、通算打率.373をマーク。今季は37試合出場で打率.339だった。

 また、野球日本代表「侍ジャパン」女子代表にも2012年から選出され、4大会連続で女子野球ワールドカップに出場。昨年、米国で行われた第8回大会でも主軸として活躍し、日本代表を6連覇に導いた。

 2年ほど前から引退を考えていたという川端。「体の面、心の面で全力で走ってきたので、ずっと考えながらの野球生活を送ってきた。昨シーズンも始まる前に私の中では最後の気持ちで頑張ろうと決めていたので、チームでも個人でもいい結果を残せなかったのは残念な気持ちもありますが、全力でやってきたので、そこが決断の理由です」と話した。

 兄の慎吾には「長い間、おつかれさま」と声をかけられたという。今後については決まっておらず、「次に向けてしっかり考える時間を作りたい」と話した川端だが、「指導者にも興味があります」とも明かした。会見で涙はなく、笑顔で現役生活を振り返った天才打者。第二の人生にも期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY