高松商が11回激闘制し55年ぶり決勝へ 31日に頂点かけ智弁学園と激突
粘る秀岳館に競り勝ち決勝へ、春夏通じ5度目Vへ王手
第88回選抜高校野球は30日に準決勝を行い、第2試合は昨秋の明治神宮大会覇者・高松商(香川)が秀岳館(熊本)を延長11回激闘の末に4-2で破り、決勝進出を果たした。準優勝した1961年以来、55年ぶりの決勝進出。31日の決勝では智弁学園(奈良)と激突する。
両校とも一歩も譲らない熱戦となった。先制したのは高松商。0-0で迎えた4回、先頭の2番・荒内俊輔がライトへのヒットで出塁すると、2死二塁から5番・美濃晃成がレフトへ先制タイムリー。6回にも先頭の荒内が四球で出塁すると、1死三塁から4番・植田響介がレフトへ犠牲フライを放って加点した。
しかし秀岳館も粘りを見せる。6回、好投の相手先発・浦大輝を攻め、2死一塁から5番・天本昂佑がレフト線へタイムリー二塁打。さらに広部就平の遊撃内野安打からショートの一塁悪送球も絡んで同点に追いついた。
試合は2-2のまま延長へ。試合が動いたのは延長11回だった。高松商は1死から荒内がセーフティバントで出塁。その後、相手の失策も絡んで一、三塁とすると植田響がセンターへ勝ち越しのタイムリー。さらに美濃にもレフトオーバーのタイムリー二塁打が飛び出し、2点を勝ち越した。
このリードを守り切った高松商。エース浦も11回を投げ切り、10安打2失点の力投を見せた。55年ぶりに決勝の舞台へと駒を進めた強豪は春夏通じ5度目優勝に王手をかけた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count