55年ぶりの決勝進出 高松商はなぜ強打の秀岳館打線を抑え込めたのか
エース浦を助けた女房役の配球
春夏通じて4度の優勝を誇る古豪・高松商が30日の準決勝で、出場校屈指の強力打線の秀岳館を延長戦の末、4-2で破り、決勝進出を果たした。エースの浦大輝が一人で11回を投げきった。疲労もある中、6回に2点こそ取られて同点とされるも、7回以降は無失点投球。粘りの投球に打線も奮起し、11回表に2点を勝ち越した。
高松商の長尾健司監督は「打ち合いになると苦しいと思っていた。守り切る野球をしようと心がけた」と振り返る。
準々決勝の海星(長崎)戦では、守備の乱れから締まったゲームとは言い難かった。強打の打線だが何とか守備を丁寧にこなし、ミスを少なくしようと心がけた。失策は2つ記録したが、連続して出なかったことで大きな失点にはつながらなかった。遊撃手の米麦圭造らの好守が光った。
また、先発の浦と植田響介の配球が相手打線を翻弄したといっていいだろう。浦は最後の11回、頭部死球を与えてしまうほどボールが抜けてしまい、苦しい投球だった。それを助けたのが捕手の植田響だった。