イチロー、元マーリンズで「忘れられた10人」選出も…3000安打は「歴史的瞬間」
MLB公式サイトで「マーリンズでプレーしていたことを忘れてしまった10人」に登場
マリナーズとマイナー契約を結び、3月の日本開幕戦に出場する見込みのイチロー外野手。シアトルではレジェンドの1人として愛されているが、MLB公式サイトの特集では2017年まで在籍した元マーリンズの選手で「忘れられた10人の名手」の一角として登場している。
「あなたがマーリンズでプレーしていたことを忘れてしまった10人の選手」という特集で名前が挙がったイチロー。1993年にメジャーリーグに参戦したマーリンズは過去に何度もファイヤーセールを繰り返していたが、多くのスター選手が在籍してきた。
特集では、タイガースで3冠王に輝いたミゲル・カブレラ内野手、ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手、そして、昨年ブルワーズでMVPに輝いたクリスチャン・イエリッチ外野手というスーパースターを著名なOBと紹介する一方で、「マーリンズにはそれなりの数のスター選手が在籍していた。彼らのキャリアにおいて、球界に対して最も顕著な活躍を収めたのは他球団在籍時だったものの、彼らは少なくともフロリダ南部で過ごしていた時期もあった」と“忘れられた名手”の存在にスポットライトを当てている。
通算601セーブの右腕トレバー・ホフマン、通算808盗塁の元外野手ティム・レインズ、殿堂入りを果たした名捕手のマイク・ピアザ、そして、現在ヤンキースの監督を務めるアーロン・ブーン……。この中に「Ichiro Suzuki」も登場する。
「マーリンズとMLB(の近況や動向)を詳しくフォローしている人にとってはニュースではないが、多くの詳しくないファンにとっては、彼がマイアミで3シーズンを過ごしたことは驚きかもしれない」
記事ではこう振り返っている。マリナーズでは新人王とMVP同時受賞、オールスターとゴールドグラブ賞10年連続選出、メジャー新記録のシーズン262安打など、数々の偉業を達成した。シアトルではレジェンドだが、マーリンズではスタントン、イエリッチ、マルセル・オズナ(カージナルス)という最強トリオを支える4番手の外野手という立場だった。そのせいか、世間一般ではマイアミでの日々はあまり知られていないという。
ヤンキースでの2年半を経て、2015年にFAでマーリンズに加入したイチローのハイライトは2016年8月7日、クアーズフィールドでの一戦だ。ライトフェンス直撃の三塁打を放ち、メジャー史上30人目の通算3000本安打を達成したが、記事では「マイアミでの最も歴史的な瞬間」と振り返っている。
3月20、21日のアスレチックスとの開幕2連戦(東京ドーム)での出場が期待されるイチロー。数々の名手とともに、マイアミでの日々がひっそりと注目されている。
(Full-Count編集部)