NYメディアがまだ大谷翔平の新人王に不満 「アンドゥハーは怒らなきゃ」
ヤンキース公式専門局「YESネットワーク」のマイケル・ケイ氏「私は大谷の新人王に怒っていた」
昨季日本人17年ぶりに新人王を受賞したエンゼルス・大谷翔平投手。ヤンキースの正三塁手に成長したミゲル・アンドゥハーとの一騎打ちが予想させた昨秋の新人王レースでは蓋を開いてみれば圧勝だったが、NYメディアの間では未だに快く思わない関係者もいるようだ。
大谷の新人王受賞へ不安を漏らしたのはヤンキースの公式戦中継局「YESネットワーク」の名物実況、マイケル・ケイ氏だ。自身のコーナー「マイケル・ケイ・ショー」にアンドゥハーが出演した際。こんなことを口にした。
「新人王に輝いた選手は、シーズンの半分で怪我を負っていました。試合にもあなた程出場していません。自分ではなくオオタニが新人王を獲ったことに、戸惑いましたか?」
確かに大谷は右肘内側側副靱帯を損傷した影響で投手で10登板、野手で104試合出場にとどまったが、アンドゥハーはヤンキースの正三塁手として149試合出場。インパクトでは明らかに二刀流の大谷に軍配が上がるだろうが、ケイ氏は「どちらがより多く試合に出場したか」にこだわっているようだった。
アンドゥハーはケイ氏の質問に対して「投票結果を待っていて、発表された時には(気持ち的に)問題なかったです。結果がどう転ぼうと、準備できていましたから。僕が専念していることはチーム(の勝利)であって、(新人王を)受賞することではありません」と大人の対応。だが、ケイ氏の”怒り”はおさまらない。
「怒らなきゃ!ここは怒るべきところでしょう!私は怒っていましたよ。あなたは素晴らしい活躍をしたんですから!」
ヤンキース専門局とはいえ、ケイ氏はアンドゥハーの新人王受賞を疑わなかったようだ。
昨年10月初旬にトミー・ジョン手術を受けた影響で今季は打者一本で臨む大谷。昨季はヤンキースタジアム3試合では大ブーイングを浴び、9打数無安打1打点4四球5三振に抑えられた。今季のヤンキースタジアムは9月17日からの3連戦。豪快な打撃で、NYメディアを騙させたいところだ。
(Full-Count編集部)