WS3度制覇の名将、ジ軍ボウチー監督が今季限りで引退へ「時がやってきた」
2010、12、14年と3度世界一に導いた手腕に球団CEO感謝
3度のワールドシリーズを制覇したジャイアンツのブルース・ボウチー監督が18日(日本時間19日)、米アリゾナ州スコッツデールの球団施設で会見を行い、今季限りで引退すると発表した。球団公式サイトをはじめ複数の米メディアが、続々と名将の引退を伝えている。
その後、ボウチー監督は自身のツイッターでも引退を発表。「2007年にサンフランシスコに来てからずっと、この街と最高のファンは私を温かく受けて入れてくれた。寂しくなるだろうが、残された12か月に感謝しつつ、今季を最後まで力強く戦い抜くことを心待ちにしている」と伝えた。
63歳のボウチー監督は1975年ドラフト1巡目(全体23位)でアストロズに入団。その後、メッツ、パドレスで捕手としてプレーし、1987年を最後に現役を退いた。1993年にパドレス傘下でコーチを務め、95年からメジャー監督に昇格。2007年からジャイアンツを指揮し、2010、12、14年と3度のチームをワールドシリーズ優勝に導いた。
監督として輝かしい功績を残したボウチー監督の引退を惜しむ声は多い。だが、近年は心臓に持病を持つなど、短期ではあるが戦列を離れることもあった。公式サイトでは、「時がやってきたと私は思う。信じられないほど素晴らしいキャリアだった。選手、街、ファンに感謝の気持ちでいっぱいだ」というボウチー監督の言葉を紹介。同時に、パドレス時代の1998年にはリーグ優勝を果たし、史上10人目のワールドシリーズを3度制覇した監督になったことにも触れながら「監督して殿堂入りの有力候補」と功績を称えている。
ジャイアンツCEOのラリー・ベア氏は球団を通じてコメントを発表し、「言葉では、ジャイアンツがボウチーに抱く称賛、感謝、そして敬意を上手く表現することができない」「彼の誠実さ情熱、そして才気がジャイアンツの球団史上最も実りある期間へと導いた。我々はサンフランシスコでの最終シーズンを通じて、彼、そして、その功績を称えたいと思う」と感謝と称賛の思いを述べている。
2014年に頂点に輝いて以降、最近は低迷が続くジャイアンツだが、今季は復活を遂げて、名将の花道を飾りたい。
(Full-Count編集部)